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520 藤崎・灘ヶ鼻・荒神ヶ鼻=須崎市浦ノ内塩間(高知県)まあ、この辺がそうだろう [岬めぐり]

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 浦ノ内湾北側の浦ノ内塩間(しわい)には、東から順に藤崎、灘ヶ鼻、荒神ヶ鼻という名前の付いた出っ張りがあり、それぞれが隣り合って大小さまざまな入江を囲んでいる。その入江の奥に、小さな集落が点在している。
 藤崎と灘ヶ鼻に挟まれた深浦は、周辺ではいちばん人家が固まっているところで、船着場もここともう一か所あるらしいのだが、やはり乗降客がいないので接岸しないで、くるりと向きを変えてしまう。
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 そのせいだけではないが、走る船の窓越しに写真を撮ろうにも、どこがどの岬だか、なかなか特定しにくい。おまけに船の大きさからも構造上からも、船室の外に出ることはできない。
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 まあ、この辺がそうだろうとシャッターを押すしかないのである。
 帰りの船からの眺めとあわせて、適当に並べるしかないが、この地域の雰囲気が記録できれば、それでよい。
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 この辺りから養殖漁業のものらしい施設や筏が現われる。
 「三里」はわかるが、「横浪」とはどういうことだろうと、前に書いていたが、偶然「波がおだやかで、横方向に波紋を描くところから」横浪三里と呼ばれるようになったという説明に出くわした。
 文字通りの説明は一見納得してしまうが、へそまがりはさらに考えてしまう。
 結局のところ、複雑に入り組んだ湾内では波打ち際に寄せる波が発生しないこと。それに山に囲まれた水域がでこぼこはあるもののだいたい東西に広がっているので、風が通るとすれば東西に吹くだろう。その風が巻き起こすさざ波は、湾内を横に流れるように波紋を描くであろう。
 それが「横浪」の意味なのだろう。
 この巡航船は、シーズンにはお遍路さんでも利用する人がよくあると聞いた。三十六番札所の青龍寺から、次の三十七番札所へ向かうとき、横浪三里の北側に続く湾岸を、岬と入江にそってくねくねと歩くか、横浪半島の上の自動車道を行くか、この船で湾を横切るか、およそ三つのコースに分かれる。
 正統的な歩き遍路の場合は、やはり遍路道のなかでも有名なこの先の仏坂を通るはずで、半島の道は行かないだろう。やはり、この塩間の湾岸をくねくねというのがコースだろう。でも、この船に乗るくらいは、お大師さんも認めてくれそうな気がする。
 高知の遍路道は「修行の道場」とされるが、札所と札所の間隔が、もっとも開いている。ここから三十七番札所のある窪川までは約60キロ、そこからまた次の三十八番札所の足摺岬までは100キロ以上は、ただ歩くしかない。
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(2010/03/12記 2010/03/21Vol.2から移転統合)

▼国土地理院 「地理院地図」
33度26分38.05秒 133度25分3.14秒 33度26分36.25秒 133度24分37.81秒 33度26分35.73秒 133度24分19.27秒
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dendenmushi.gif四国地方(2010/01/22 訪問)

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タグ:高知県
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