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519 大崎=須崎市浦ノ内今川内(高知県)とほうもない地質年代の時間を想像してみる [岬めぐり]

 太平洋側のフィリピン海プレートが、大陸側を形成するユーラシアプレートの下にもぐり込もうとしている境界は、南海トラフと呼ばれる水深4,000メートルもある海溝である。このプレートがもぐり込むところが“地震の巣”と称される場所で、東海地震も南海地震も、このひとつながりのトラフ沿いに起こると予想されている。
 前項で書いた「スロースリップ」の兆候が、この地域で続けば、地震のエネルギーは分散・緩和されるので、100プラスα年周期で予想される南海大地震の発生リスクは、少しだけ遠のくのではないかとも言われている。
 海側プレートに乗っかって陸側プレートの縁に固まる付加帯は、当然次々と押し上げられ重なりあっていくので、太平洋に面したところほど新しく形成されたものである。
 そう考えると、この横浪半島と浦ノ内湾(横浪三里)の形成も、日本列島のできる長い長い地質年代の時間のなかでは、比較的新しいできごとであったのだろう。
 海側から押し寄せる巨大なエネルギーが、横浪半島の壁のように急峻な海岸線をつくり、やがてまた別の時期に別の作用で、その内側に複雑な水域をつくったというのが、想像できる範囲としては妥当なところだろうか。
osaki01.jpg
 現代のわれわれが眼にすることができる景色が、どうしてそうなったか、想像できるのは、そのくらいまでで、ではこの大崎という出っ張りがどうしてできたかまでは見当もつかない。
 それはおそらく、さまざまな力がせめぎ合うなかで、“偶然にそうなった”というしかないのであろう。
osaki03.jpg
 それはまた、どこの岬でも、岬ではないところでも、大部分については同じことが当てはまるのだろう。
osaki03.jpg
 大崎の先端部分は、平らなところがあり、そこには建物があり、ヤシのように見える木が立っているので、別荘かなにかなのだろうか。浦ノ内湾を航行する船は、必ずこの岬を大きく迂回して進むことになる。

(2010/03/10記 2010/03/21Vol.2から移転統合)

▼国土地理院 「地理院地図」
33度26分20.97秒 133度25分2.45秒
fujuakaM.jpg
dendenmushi.gif四国地方(2010/01/22 訪問)

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