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番外:なぜ「ひきこもり」なのか? [番外DB]

■まことに勝手ながら…
 ついでだから、お盆休み特集・番外編の続きである。このブログは「ひきこもりブログ」であると自認し、そう公言している。この場合、「ひきこもり」とは、「ほとんど外部へ出かけて行かないで、自分のブログのなかにこもったままで、ひたすら書き込みを続けているだけ」と言うほどの意味であって、それ以上のことではない。
 では、なぜ「ひきこもり」とあえて言うのか、言う必要があるのかといえば、現在の大方の認識では、ブログは、ただ書くだけでなく、そこでほかの人のブログをあちこち見て回り、同好の仲間を探したり、お友達をつくったり、コメントをつけあったりすること、そして、お互いにできるだけ多くの人に見てもらう努力を重ねながら、ブロガー同士の交流の場となることを理想として、それがあると考えられているからである。
 大方のブログ運営会社では、ブログは、できるだけ多くの人に見てもらうことに意味があり、そのために会員ユーザ相互の訪問を前提として、アクセスアップを促すような設計をし、それぞれのブログのシステムを組み、運営運用をしている。それは、広告という収入源に結びつけたいという思惑があってのことだ。もちろんSo-netも、そうした考え方で設計されている。
 だが、でんでんむし自身は、そういうことは目的としていない。ただ、自分の記録を整理・蓄積しておくのに便利だからという理由だけで、これを使わせてもらっている。「目的外使用」とまではいかないが、自分のデータ整理の道具にしているに過ぎない。まして、“ここのラーメンはお勧めです”みたいな、宣伝に結びつく内容も、いっさいない。
 つまり、まことに勝手ながらでんでんむしのブログは、そうしたブログのあり方とは、ちょっと異なる使い方をさせてもらっているわけで、そのことはいくらか旗幟鮮明にしておく必要があろう、と考えた結果である。
 一般に、こうした「ひきこもりユーザ」は原則的に想定外とされている。したがって、そういう立場からだけで物申すのは適切ではない。ここでは、いちおう“なぜ「ひきこもり」なのか”を含めて、このブログの趣旨と、そこに至る訳を記しておきたい。あわせて、So-netを使っていて疑問に思うことも考えておきたい。
 しかし、これも、もっぱらこのブログの経緯に関する自分のための記録整理のひとつであって、誰かに読んでもらいたい、賛同してもらいたい、改善してもらいたいと切に願っているわけでもない。いわば、ほとんどSo-netブログ周辺を観察しながらの独言なので、あしからず。

■So-netブログは3年弱、隔日書込み
 このブログの始めは2006/10のことで、もうぼつぼつ3年に近くなる。それまで、インターネット以前は「パソコン通信」に熱中していたし、インターネット以後は「ホームページ」やブログもいくつか経験してきたが、「SNS」までにはいかなかった。
 “ネット上での人間の交流”、“意見交換”などというものは、決して大きな期待を寄せるようなものでは、いまのところまだない、という結論を得ていたからである。それがまだ、希望を持って輝いていたのは、300ボーの通信速度でやっていたパソコン通信の初期の頃までのことであった、と独断と偏見ではそう思っている。
 結局、自分が歌いたいから歌う、カラオケと同じことなのだ、と悟った。それならば、「ひとりカラオケ」やろうじゃないか、ということで、このブログでは原則的に隔日の新規書込みを続けてきた。
 新規書込みを、この業界では「投稿」ともいうらしいので、そういう表現もときどき使ってはいるが、これも考えてみればあまり適切とはいえない。
 「投稿」とは、自分が他のメディアに採用してくれるかどうかはわからぬままに原稿を送ることであり、自分のブログに自分で記事を書く場合には、ふさわしくないようにも思える。
 隔日にした理由は、毎日では忙し過ぎるだろうという配慮からである。まあ、写真を数枚入れて、数行の説明をする程度なら、それも可能だろうが、写真も選んで、Web用に解像度を落として加工し、文章も単なる写真説明ではなく、紀行やもろもろの見聞をまとめておくには、あまりムリをしたくない。それが、長続きさせるコツでもある。
 完全隔日でいくと、カレンダーがきれいな市松模様になるのだが、ときどき休んだりするので、なかなかパーフェクト市松模様になる月は少ない。
 書き込む時刻は、いつも早朝(5時〜7時)に限っている。

■ナイスではない「nice!」と「コメント」
 「nice!」や「コメント」も、見にくる人を増やすためのSo-netの装置である。しかも、「nice!」は、So-netの会員でなければつけられない。だからというわけではないが、ブログもその同一ブログないだけの閲覧に限られ、あまり外には広がっていかない傾向があるのではないか。
 「ひきこもりブログ」は、書くだけでほかのブログを見に行かないと書いていたが、ほかの人がわざわざ見にきて「nice!」をつけてくださるので、そういう場合には知らん顔をするのではなく、「返礼訪問」するのが礼儀であろう。そう考えて、「nice!」をもらったときは、そのボタンからほかのブログに行くことはある。
 ただ、このSo-netの「nice!」というネーミングは、はなはだよくないと思う。「訪問しました」「来ました」「見ました」というシルシをつけるという意味なのであれば、一般的にはこういう場合「記帳」のようなものだから、「足跡」を残すという形にしているブログもあるが、そのほうがやり方としてはスマートだ。
 ところが、「nice!」とか「applause」とかになると、“評価”を伴うことになるわけで、なかにはつけにくいという場合も、往々にしてありうる。返礼しようにも、そのブログが著作権侵害の疑い濃厚なものや、単なる催しの宣伝で中身のないものや、自分と相容れぬ主張を堂々とされていると、とても「nice!」とは言い難い。
 もっとも、中身を読まずにどんどん機械的に「nice!」をつけている人もあるようなのだが…。でんでんむしには、そういう芸当もできない。
 「コメント」も同様であるが、幸か不幸か、こちらは常連のdotenoueno-okuraさんくらいしか、書く人はいない。ただ、これも見ていると、「一行コメント」が主流のようで、単なるごあいさつのように使われているらしい。同じSo-netユーザであれば、これにも返礼訪問はする。
 コメントには「返事」が必要だろうが、この対応もいろいろあって、自分のブログに書き込まれたコメントには、その場ではいっさい返事をしないと割り切っている人もある。かと思うと、相手のブログへ行って、そこでコメントすることにしている人もあるようだ。
 これも、唐突に「nice!とご訪問ありがとうございました」というようなコメントがあると、それもいささか悩ましい。
 まだまだ、参加者拡大中のブログでは、ルールやマナーも確立していない。
 長年やってこられたらしい、数百という「nice!」を集める人気ブログでは、コメントを外しているところが多いのも、おおいにうなづける。

■「ページビュー」「アクセスランキング」はナゾだらけ
 「ひきこもり」ではもともとアクセス数を増やそうという努力をしていないので、いくらアクセスがあろうがなかろうが、本来はどうでもいいことではある。
 が、表示されている以上は、それがどんな場合にどうなるのか、その理屈くらいは知っておきたい。それだけの興味で観察をしている。
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 「管理トップ」のページからは、「総閲覧数」が、「今日」と「累計」で表示されている。だいたい、最近の平均では、一日の総閲覧数は700〜800くらいが普通だが、これが多いのか少ないのかよくわからない。
 そうなると、「アクセスランキング」で見なければ、見当がつかない。
 これはどうやら、「全体」の順位なのか?
 「ブログテーマ」というところにも、そのテーマブログのなかの順位が示されている。これらの数字は、毎日朝に更新されているので、「前日の成績」ということか。ただ、これも以前は毎朝7時半から8時半くらいの間に更新されていたが、最近はSo-netが朝寝坊になって、9時から10時近くくらいにならないと、更新されない。ということは、これも自動ではなく、人為的な操作が伴なうようになったのだろうか。
 「ブログテーマ」は、So-netの設定したカテゴリから、「地域」を選んでいる。ここも最初は、登録ブログが30件くらいしかなく、そのうちの14位だった。今、366件が「地域」で登録されているが、順位はほとんど変わっていないことになる。ただ、14〜15位というのは最近の位置で、少し前までは18〜20位というのが、このでんでんむしブログの定席だった。このブログお休みの間に13位までいったらしいが、これは自己最高順位である。
 このランキング、順位がどのようにして、何を根拠に決められているのか、ユーザーにはさっぱりわからないブラックボックスになっている。
 しかし、順位やランキングを決めるというなら、その要素というか、計算方法くらいは公表するべきであろう。
 たとえば、昨日8/15のデータでは、
   アクセスランキング: 389位 ↑
   ブログテーマ:地域(15位/366ブログ中)

となっている。その前日のアクセスランキングが「587↓」で、ブログテーマのほうはやはり15位だった。
 つまり、この一日で198位も「全体」?のアクセスランキングは上昇しているにもかかわらず、「地域」のテーマではまったく順位に影響していない。こんなことが、どうして起こるのだろうか。そのくせ、十数ポイント下がっただけで、地域順位はドーンと下がることもあるので、わけがわからんのである。どうも、見ていると、アクセスランキングの数値が減るときにはなかなか順位は上がらないが、増えるときにはかなり下がる、という傾向がある。
 ひとつ考えられることは、順位は相対的なものであるから、周囲の他のブログが同じように上がればランキングは変わらないということはいえる。
 だが、全体で200もランキングが上がったのに一テーマ内の順位が変わらないことの説明としては(逆ならまだしも)、充分でないような気がする。
 また、これはでんでんむしの推測だが、順位には閲覧数だけではなく、「nice!」や「コメント」の数も得点としてなんらかの換算評価が行なわれているのではないか、ということも考えられる。それも、感じでは、それにかなり高比率の得点配分がされているようにみえる。
 そうであれば、「ひきこもりブログ」は、当然ながら不利である。「nice!」はせいぜいついても数件で、コメントもほとんどないブログの割には、この順位というのは予想外の上位にあるといってよい。
 いずれにしても、ランキングの決め方を公表していないので、ここでごちゃごちゃ言ってみても始まらないし、もともと一生懸命順位を上げようとしているわけではないので、そういう点ではどうでもいいが、スッキリと納得がいかないことだけは確かだ。
 それと、いま書いていて気がついたが、閲覧数とランキングの反映のされかたに時間的ズレがある、タイムラグがある、ということも考えられるが…。
 「読者数  5」というのもあるが、ごめんなさい、これもよくわからんのです。

■「閲覧数」「訪問者数」
 「記事管理」のページでは、項目ごとに「閲覧数」「nice!」「CMT」などの数字が示されている。
 これも、よくよく眺めてみると、項目によって閲覧数の違いが結構ある。当たり前といえばそうだが、どこで違いが出るのか、それはなかなか曰く言い難いところもある。
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 ただ、どこかの岬ではない「なぜ「でんでんむし」なのか」などの項目は、3週間経過しても3桁には届かない。
 「nice!」は、ひきこもりでも毎項目5〜8件くらいはもらっている。たまに2桁になることもあるが、「ひきこもり」であるからには、これ以上には増えることはないようだ。
 これも、ホンの出来心でつけてしまったという人もあるだろうが、しばらく続いたり、いつのまにか消えてしまったり、いろいろである。いいわるいではなく、これはつける人の自由でいいのだが、傾向などをみるのもおもしろい。
 特筆すべきは、毎回もれなく「nice!」をつけに来られる方があることだろう。そのマメな人は、他のブログテーマで常に上位にある人である。やはり、ランキング上位にある人は、常にそういう努力をしているわけで、そこが「ひきこもり」とは全然違う。
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 「アクセス解析」というページには、「ページ別」や「時間別」などごとに「訪問者」「ページビュー」の数字が示されている。
 ここで、わかったようで実はよくわからないのが、「訪問者」と「ページビュー」の関係である。
 たとえば、「訪問者 6  ページビュー 6」とあれば、6人の人が見にきてそのページだけ見て帰った、と想像できる。しかし、「訪問者 1  ページビュー 5」とあれば、一人の人が5回同じページを見たということではあるまい。一人の人が、始めに見たページが「訪問者」にカウントされて、それから別のページを続けて見た場合には、「ページビュー」だけがカウントされる、ということか。
 それに、項目ごとはわかるが、いちばん数字の多い「/_pages/user/m/article」が、何を意味しているのか、「RSS1.0」も「トップページ」というのも、どういうことなのか
 So-netの説明では、さっぱりそのへんがわからない。どういう実際行動がこの数字の陰で行なわれているのか、頭がワルイのでさっぱり見当がつかないでいる。

■ブログテーマ「地域」ご近所サンを眺める
 自分のブログテーマにふさわしいのを選んで登録するわけだが、この制度が始まったときに考えた。これは「旅行」ではないし、ほかに適当な分類もない。特定の地域に居座っているわけではないけれども、日本全国各地、各地域を訪問する「岬めぐり」だから、「地域」でも充分おかしくないだろうなと、考えて登録した。
 ところが、あまり考えずに登録している人も多いらしく、なんでこれが「地域」なのというものもあれば、「日記・雑感」という別テーマがあるのに、「地域」に入っているものもある。この辺は、ブログの運営者が明確な指針を示してコントロールしようとしていないで、いわばほったらかし、よく言えば各人の自由に任されているので、統一のとれたジャンル分けとはほど遠い。
 第一、So-netが用意しているテーマ分けでは、なかなかしっくりこないことも多かろう。「占い」というのがあるのに、「写真」はないのだ。これもほかになにかあるのかもしれないが、とにかくこのカテゴリー分けはいいかげんなので、困る。
 因に、わが「地域」は「暮らし・健康」の分類の末席を汚している。隣が「ペット」「育児」「妊娠・出産」で、これもなんだかなあ、という感じである。
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 「地域」のなかでのブログランキングを見ると、この上位3位は、ここのところ長い間、不動の順位である。
 以下の顔ぶれも、意外にあまり大きく変動することがない。ここのランキングでは、25位までが表示されるが、あまり大きな変動がないので、26から50位くらいまでには、どんなのがあるんだ ろうという興味のほうが強くなる。これも、やり出すとキリがないので、「人気急上昇」で間に合わせておこうということか。
 また、ときどき新顔がいきなり上位に顔を出すこともある。やはり閲覧数は、長い間やっていないと増えないだろうから、いきなり入ってくるのは(そして、すぐに落ちないのは)So-netが力を入れている“他ブログからの乗換え”の結果なのだろうか。そうであれば、多少の優遇措置でもあるのだろうか。勘ぐり好きのでんでんむしは、そんなことまで考えてしまう。
 「でんでんむしの岬めぐり」は、「ひきこもり」を標榜しているが、案外それは普通で、むしろあちこちのブログを覗きに行く人の方が少ないのではなかろうか。このリストを眺めていると、そんなことまで思ってしまう。
 自分は「ひきこもり」だから、それを棚に上げて言うのだが、25位のブログから、「岬めぐり」に「nice!」をつけてこられたことがあるというブログは、4〜5件しかない。
 でんでんむしが、もし「ひきこもり」でなかったら、リストにあるブログは、ご近所サンなんだから、軒並み訪問すると思うけど…。
 同じリストに載っていても、8割は隣のブログを覗くこともなく、知らん顔というわけで、これは大いに意外で、昨今のブロガー気質の一端を、かいま見たような気がしたものだ。(もちろん、見ているけれどもナイスと思わないので「nice!」はつけない、ということかもしれないしね。こういうところからも、「nice!」が適切でないことがわかる。)
 どうやら、人のブログを見に行かない「ひきこもり」は、特別なことではなく、ましてでんでんむしの専売特許でもなく、誰でも普通そうらしい。
 ブログも、コミュニケーションだとか、お友だちだとか、なんのかんのといってみても、しょせんはカラオケと同じこと、自分がよければそれでいいということなのだろうか。
 「オマエが言うな!」とな…。
 いかにもさよう、ごもっともでござりまするな。
(2009/08/16)


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