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420 梶折鼻=阿久根市脇本(鹿児島県)黒之瀬戸大橋の下にこんなおもしろい岬が… [岬めぐり]

 阿久根市と出水郡長島町の間に、南北に深く刻まれた黒之瀬戸という水道と、それをまたぐ黒之瀬戸大橋、その阿久根側のたもとは黒之上の小字名、さらにその南には黒之浜という港と集落がある。
 “黒”という色彩の形容が、海や海域の名にわざわざつけられるには、「黒潮」の例のようにその青さが際立って深みを増した、という連想ができる。ここの場合は、果たしてどうなのだろう。
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 水道のいちばん狭まるところに架けられた橋は、500メートルほど。高さ約30メートルちょっとのそこから見下ろす海は黒くはなく、あくまでも青い。その橋のすぐ下にあるのが、梶折鼻である。
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 これはまたわかりやすい、疑問の余地のない命名ではないか。小さな出っ張りが海に突き出したその先が浅瀬になっていて、弧を描く潮の流れがそれを明確に指し示している。そう、これを見るとこの水道では、かなりの速さで潮が動いている。干満の時間とも関係があるのだろう。
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 ここに誤って船が入り込めば、そりゃ梶(舵)も折れることになったでしょうな。
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 ここまでは、一日2〜3本しかない阿久根駅前から長島へ行くバスを待ってやってきた。駅前は、3号線のそばだがちょっと引っ込んでいるので、路線バスは幹線道路沿いの商店街に設けられた停留所から出る。
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 長島に渡ればその終点からは、フェリーで熊本県は天草に接続される道もあるが、“島の岬は後回しが基本線”で進行形なので、今回の長島は橋を渡るところまで。
 この鹿児島シリーズの岬めぐりは、実際の行程に従って紹介しているので、多少行ったり来たりしている。3号線をスーパーやホテルや折口など、前日通ったところを、またバスで引き返しているが、脇本から389号線で北上するところからは、もちろん初めての道だ。
 鹿児島県の地図を見ると、北西部にオウムの横顔のような形をしたずんぐりむっくりの出っ張りがある。その東側は出水市で、西半分が阿久根市脇本になっている。折口川から北はすべて脇本という住居表示名でまとめられていて、橋のあるところは、その鼻にあたる部分で、この一帯は飛び出している分、3号線にもおれんじ鉄道の線路にも避けられている。

▼国土地理院 「地理院地図」
32度6分20.71秒 130度10分33.89秒
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dendenmushi.gif九州地方(2009/03/17 訪問)

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きた!みた!印(14)  コメント(4)  トラックバック(0) 
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コメント 4

delfin

銅いただいてきます!
by delfin (2009-05-20 07:26) 

dotenoueno-okura

なるほど、これが瀬戸でござるか。拙者、江戸川の土手を歩くばかりのエドモン・ダンテスゆえ、“せともの”“せとぎわ”は知っておっても瀬戸にはなじみがなく、この入り込んだ海の光景に虚を衝かれる思いがござる。
それはさておき、貴殿がアップする街の画像に人影がないのは不可思議千万。これぞマスコミが報ずるシャッター通り、ゴーストタウンかと地域経済を案ずる一方、タレントの「てくてく旅」なれば背景に野次馬やらVサインするアホなど居ってにぎやかだろうになどと思案した次第。では御免。
by dotenoueno-okura (2009-05-20 11:38) 

dendenmushi

@delfinさん、うちでは「銅」の宝箱しかでないんですけどねえ。それでよかったら、どんどんもっていってください。
 しかし、こういうのもそうですが、ネットでのポイント稼ぎに嵌まっている人も、たくさんいるのですね。
 でんでんむしには縁がないけど、そのおかげで、この「ひきこもりブログ」に、きてくれる人、nice!をつけてくれる人が増えたのかな。このところ、10件を超える項目が増えましたね。
by dendenmushi (2009-05-22 06:32) 

dendenmushi

@dotenoueno-okuraさん、まいど! そうですね。ここはなかなか風情のある瀬戸ですね。やはり、不知火海がここで終わり、ここから始まるという、狭い水道なので、急潮になるのでしょう。
 写真に人が写っていないのは、ズバリ人がいないからです。
 まあ、あまり大きく入らないようにも、気をつけていますけど。
 阿久根市も、人口分布グラフでは、中高年の占める比重が高いです。
 このバス停でもおばさんが2〜3人、バスを待っていましたが、それはわざわざは入れなかった。
 ここが特別というのではなく、地方ではこんなものですよ、日本全国どこでも…。
by dendenmushi (2009-05-22 06:44) 

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