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415 大崎=阿久根市折口(鹿児島県)阿久根といえばおれんじ鉄道・そらまめ・そしてA-Zスーパー [岬めぐり]

 この大崎(そう、また大崎ですよ。なにしろ第2位ですから)がねえ、前の立石鼻のようなポジションに立てばともかく、その上からではまったく岬のようには見えない。それでも、線路と畑の向うに、こんもりした繁みがあるので、ここがそうだとわかる。
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 あたりの畑で多いのはこれ。「またなの〜。アンタもえんどうまめが好きなのねえ」などといってはいけません。よく見てください、えんどうさんとはいちおう親戚だけど、これはそらまめ。これ、鹿児島県がいちばん生産量が多いって、知ってました?
 ねえ、こんな仕立てでつくっているのは、初めて見ました。収量を上げたい農家も、四角っぽい茎をがんばってソラへ向けて伸ばさないといけないそらまめも、どちらもたいへん。
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 この沖に見えている島は、阿久根沖に浮かぶ大島などいくつかある島のひとつだろう。
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 大崎の向うに見える右手の岬、あれが脇本の番所ノ鼻。そして、ここは折口。出水から乗った肥薩おれんじ鉄道でやってきた。この電車はもちろんワンマンなので、降り口は前方一か所のみ。その降り口から、折口の駅に降りたところが、これ。
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 折口川が流れ、その北には脇本へ続く砂浜の海岸があり、河口周辺に集落がある。いかにも古い、昔ながらの家の間をぬって大崎へ向かう途中で、こんな景色があった。左の土手に干してあるのは、川ノリだろうか。
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 まさに「うさぎおいしあのやま こぶなつりしかのかわ…」そのもののような…。でも、これって、人によってだいぶイメージ違うよね。でんでんむしも、これこそがそうだといいたいわけではありません。
 でんでんむしは、ひきこもりのうえにへそまがりで、無意識に世間様とは反対のことを言いたくなる、というたいへんスグレたよいクセがある。最近やたらめったらメディアで多用されるので、これも“キライナ言葉”フォルダに入ってしまっている「日本の原風景」なんてのに出くわすと、「てやんでぇぃ」という気分になる。
 だが、東京都中央区に生息しつつ、基本的には田舎好きで、いつかどこかなつかしい田舎で暮したいという夢がある。もちろん、不動産屋や中高年向け雑誌といわれるようなものが、あるいはたまたま成功した人や有名人が言う“田舎暮らし”というのには、反感しかもたないのだ。
 こういうところで暮したい、それはこんなところも、候補かも知れないね。
 肥薩おれんじ鉄道は、前にも初めての熊本シリーズでたくさんお世話になった鉄道路線で、気動車が1〜2両編成で走る。その名のように熊本の八代と鹿児島の川内の間を結んでいて、元はといえばこれこそが鹿児島本線そのものだったのだが、これを存続させるなら新幹線OKという条件をJRが呑んだので切り捨てを免れ、第三セクター運営により存続している。
 なかなか、出発進行の当初から、数奇な運命を余儀なくされているわけだが、当然今も経営は楽でなく、古い気動車を使い続けている。ただ、その経営努力はなかなかたいしたもの、という印象を受ける。
 ところが、沿線の市では新幹線の駅があるので、この鉄道がなくても…という空気があり、あまり存続に熱心ではなかった。つまり、地域全部の足並みが揃っていたというわけではなかったらしい。唯一新幹線の通らない、阿久根市だけは、この線の存続に熱心だった。そこで、最終的には県のリーダーシップでなんとか、ここまできているという。
 まこと、地図を見ると、前にも出水のところで書いたように、なるべく省力化して走りたい新幹線は、出水からは長いトンネルでほぼ真っすぐ川内(せんだい)へ向かうので、ここ阿久根市は、最奥部の市境付近の山の下をかすめているだけだ。
 しかも、トンネルで、ですよ。しかも、かすめるためだけにトンネルはわざわざ若干曲って遠回りしているのですよ。
 これはどうみても、山の中でもトンネルでも、沿線にある市域をちょっとでも通らなければならないという何かが、きっとあるに違いないのだ。このことは、線路に限らず、高速道路でも同じことがある。でも、そうだとしても、そんな形式的なことに何の意味があるのだろう。国交省の考えることにあまり興味はないが、その理由を知っている人がいたら、教えてくだされです。
 線路沿いに南下して折口を過ぎ、赤瀬川に入ると、東の道を山に分け入り、3号線に面した、今夜のホテルに向かう。
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 ここを選んだ理由は、話題の“A-Zスーパー”を、一目見ておきたかったからだ。いや、でんでんむしつながり、というわけでもないです。それは、ここへ来て初めて知りました。レシートにも頭にでんでんんむしのマークが…。
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 こんな田舎で24時間営業のスーパーをやるなんて、成り立つわけがないと誰からももれなく反対されたのを、マキオさんという社長さんがみごと大成功させた、というところ。今では、県内各地に増殖中のでんでんむしスーパーです。もうひとつ、近隣の車をもたない客は、バスで送り迎えもするらしいが、でんでんむしが行ったのは、夜と早朝でしたので…。
 とにかく、今日はホテルに隣接の温泉施設へ行ってゆっくり休まないと…。

▼国土地理院 「地理院地図」
32度3分11.94秒 130度12分15.08秒
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dendenmushi.gif九州地方(2009/03/16 訪問)

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タグ:鹿児島県
きた!みた!印(12)  コメント(2)  トラックバック(1) 
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コメント 2

あんれに

こういう場所の散策も良いですね
新幹線が開通すると逆に不便になる方もいます
24時間のスーパーはかなりありがたいです
by あんれに (2009-05-10 20:20) 

dendenmushi

@あんれにさん、コメントありがとうです。まあね散策というか徘徊というか…。
 24時間ってね、そりゃ大都会ではさほど驚くことではありませんがね、こんなところでとは、ちょっと驚きますよ。
by dendenmushi (2009-05-12 06:31) 

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