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399 唐子崎=日高郡日高町大字比井(和歌山県)“からこ”で連想するのはこれしかない [岬めぐり]

 「唐子(からこ)」という名前には、懐かしい響きがある。昔、家にあった陶器や着物の絵柄として、よく目にしていて、なぜかその呼名もよく知っていたものだ。
 中国風の緩衣服や舟のような靴を履き、髪の毛も頭の上や左右でまとめて結いあげ、アタマはつんつるてんに剃ったこどもが、さまざまな姿に意匠化されていた。そんな童子のことを、唐子と称していたわけだ。
 陶磁器では江戸期の平戸焼が、この伝統的な図柄を特徴としていたようだが、その後は有田をはじめどこでも割と一般的な絵柄になっていて、家庭用雑器にも多く使われてきた。最近の焼物では、ずいぶんと唐子にもさまざまなバリエーションをつけた今風のデザインのものも多くなっている。だが、やはり唐子は比較的細い線で細かく描かれた伝統的な絵柄でないとヘンだと思うのは、個人的にはそういうものをたくさん見てきたからだろう。
 けれども、そのこどもの頃には「どうしてこんな変なこどもを、茶わんや湯のみの模様にするのだろう?」と、疑問に感じていたのも事実である。
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 そして、ここもまた、なぜどうしてだかわからぬままに、唐子崎という名の岬である。ちょっと考えてみれば、これも各地にある「唐船崎」と同じで、異国船の立寄りの記憶を留めたものかも知れないが、それも単なる想像に過ぎない。
 御坊へ戻るバスは、産湯の集落の奥を通って、産湯崎の裏に回り込むようにして、唐子崎のある比井の集落の奥へ寄り道をする形で少し遠回りをする。そのために、むりやりに細い道を押し通ってきた。
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 比井という集落も、唐子崎の奥まった山間に細長くある。岬よりの集落のはずれにはお寺の大屋根が見える。
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 北の唐子崎、南の産湯崎に挟まれた比井の入江から見ると、沖に中磯の岩礁に立っている航路標識灯(灯台)があり、そのはるか彼方に島影がある。そこは、四国の阿南市の辺りなので、少し黒くはっきりと見えるのが、蒲生田岬と伊島なのだろう。
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 回り込んだ比井のところから見ると逆光になるが、その景色のなかにも、やはり産湯崎には灯台のようなものは見えなかった。国土地理院の地図も、現実に追いついていないということだろうか。それとも見落としかと、いくら見てもやはり灯台らしいものはない。
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 ここ比井から北へ行くバス路線もあるようだが、それに乗って残りの岬をめぐるのは、また次の機会に譲ることになる。

▼国土地理院 「地理院地図」
33度55分3.74秒 135度4分33.84秒
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dendenmushi.gif近畿地方(2009/01/24 訪問)

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タグ:和歌山県
きた!みた!印(7)  コメント(4)  トラックバック(1) 

きた!みた!印 7

コメント 4

dotenoueno-okura

鳥の目とか虫の目といいますが、これは“バスの目”ですなあ。目線が低く視野が狭いマイカーではこうはいかない。運転手と並ぶようにしているでんでんむしさんの(少年のような)姿が彷彿します。
入り組んだ地図を見ると、岬から岬に行くのはしんどそう。モーターボートならすいすい回れそうだけど、そいじゃ印象も薄いし岬の実像を知ることもできない。やはり足に苦労して試行錯誤することに意味があるんですね。
by dotenoueno-okura (2009-04-07 10:33) 

びぃちゃ−

こんばんは!出張から戻ってきたので(^^)
綺麗な海ですね~
いいなぁ こんな綺麗な海!!行ってみたいです
by びぃちゃ− (2009-04-08 02:04) 

dendenmushi

@景色は乗用車よりもバスのほうが、明らかによく見えていいですね。バスの目…か。
 苦労してというか、そのときどきの状況で、岬との接し方が、違ってくる。
 それが、とてもおもしろいと、自分でも気に入っています。
 岬ごとに、違った角度からどう眺めるか…それも個々に違います。それはもう、いろいろな要素で変わってくるのですが、いちばん影響が大きいのは、やはりバスや電車の都合かしらん?
by dendenmushi (2009-04-08 07:35) 

dendenmushi

@ぴちゃーさん、海はだいたいにおいてどこもきれいです。有名なところとか、よく知っているところとか、そういうところの海もいいですが、どうということにない海がまたいい。
 でんでんむしも、長い間、岬めぐりに行きたくても行けず、出張の前後の休日を活用したりして、足を延ばしていました。
by dendenmushi (2009-04-08 07:39) 

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