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388 浪早崎=和歌山市田野(和歌山県)“ナンパの名所”というわけではなさそう [岬めぐり]

 これまた地名漢字の読み方になってしまうのだが、なんと「なんぱざき」というのである。“未曾有”が読める人でも、フツーこの字でそうは読めないので、ナンパ(難破?)という読みが先にあって、字を当てたのだろうか、と勘ぐってみる。それにしては、当てるにしてももっとマシな字がたくさん思いつくので、それもムリが過ぎるような気もするし、まして“ナンパの名所”というのはもっとムリがあろう。
 それはさておき…。
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 海峡の向うに見えるのは、淡路島で、右の島は沖ノ島か。
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 雑賀崎の大きな岬の南端に位置するのが、この浪早崎である。この岬も大きなこぶのように突き出していて、木々に覆われたなかを登る遊歩道があるらしい。照明灯の柱が、規則正しい間隔をおいて並んでいる。てっぺんには展望台があるのだ。(ひょっとして、ホントにナンパの名所なのか?)
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 この岬を北側から見ると、雑賀崎の港の東側には、奥和歌大橋という立派な橋が架かっている。バスが通る山の上の道と違い、広いきれいな道だが、この橋を渡っても、雑賀崎の港からは山をトンネルで抜け、和歌山南港に通じる。
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 遠く雑賀崎の上から眺めていた岬は、南側から近づいてみると、なかなか堂々としている。
 岬の東側は港湾施設のため埋立てられているが、そこの岩壁と浪早崎の間には、なにやらリゾート施設でもあるらしく、ヤシの木が並んでいる。
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 その岸に敷かれた石や崖が、なんとなく緑色っぽく見えるのは、やはりここが三波川帯に属しているからだろう。
 そういえば、前項雑賀崎のところで書き忘れていたが、番所ノ鼻も、その先にある島々も、磯の岩が薄い緑色に見えていた。
 この岬がある田野という集落は、雑賀崎を小型にまとめたように、やはりお椀の内側のような斜面に、古い家が固まっているところなのだが、写真がうまく撮れなかった。
 ここが雑賀崎から東照宮まで、和歌山市の中間で東西に続く壁のような山並みの中間で、くびれがありそこから細い旧道が北へ向かって通っている。そして、この田野から東にかけてからが、天下に名高い和歌の浦へとつながるのだが。

▼国土地理院 「地理院地図」
34度10分58.54秒 135度8分53.55秒
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dendenmushi.gif近畿地方(2009/01/23 訪問)

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タグ:和歌山県
きた!みた!印(9)  コメント(2)  トラックバック(0) 
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コメント 2

knaito57

浪早崎を「なんぱざき」とは読めないけれど、そうだといわれれば、そうか「なみっぱやざき」かと納得します。大阪市浪速区や難波と語源的につながっているのでは……。
何を隠そう拙者、難破船とか海賊船にロマンを感じるタチでござる。食事の途中のままで誰もいない船とかね。映画『ゆうれい船』(大佛次郎原作/東映)が面白くて『海底2万マイル』を連想したこともありました。その点、きょうびの海賊は味気ないですなあ。
by knaito57 (2009-03-08 10:28) 

dendenmushi

@難破船とか海賊船ねえ。七つの海を支配したイギリスでは、そういう航海や船をテーマにした小説なんかも、多いです。
 日本では、鎖国のおかげで、大きな船を造ることを幕府が禁じていたため、大航海時代も知らずに、閉じこもっていたわけで、当然そういうものがいっさいありません。
 昔の少年雑誌の口絵などには、決まってそういうのがありましたねえ。「サルガッソー海」なんて、そういうので初めて知り得た情報でしたが…。
 「なみはや」→「なんぱ」それはあり得ますね。
by dendenmushi (2009-03-09 07:15) 

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