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364 大兎鼻=志摩市阿児町国府(三重県)国府白浜から大うさぎの鼻は遠くして [岬めぐり]

 志摩市のなかでも、阿児町はかなり広くて、安乗から志島、賢島、鵜方を全部含んでいる。鵜方は、市役所もあり、この町の中心といってよく、その駅前から、四方にバス路線が走っている。安乗と鵜方を往復しているバスも、1時間に1本ペースなのだが、文句は言えない。
 かつての詳細な町の区分でみると、安乗の隣を国府といい、これがまたかなり広い町域をもっていた。その地名からは、ここに志摩の国府があったのだろうと推測される。国分寺は、安乗の半島の中ほどより少し南西寄りにあり、そこからすぐ南に向かって、国府白浜という砂浜が3キロに渡って続いている。
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 そこから見ると、安乗半島の全貌が見渡すことができ、大兎鼻は白浜がつきるところから数えて二つ目の崖のあたりになるはずである。
 もっと近寄ってみたいが、ここへはどうもこれという道が、見当たらない。Mapionにはまったくない地名が、国土地理院の方にはあって、白浜の切れるところにつながる岩礁と出っ張りがある付近は、その名も「うさぎ」と表示してある。
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 「うさぎ」と「大兎鼻」が並んでいるのは、きっとなにかの物語があるのだろうが、今回はそれに近寄ることができなかった。
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 実は、安乗崎へは志島から甲賀を経て、この浜を北上してやってきた。国府からは、ずっと歩いてきた。途中には大きくて古い神社や、「ゴルフ場前」というバス停があったりして、こんなところにゴルフ場?と思うと、それは海岸のグランドゴルフ場だった。その横の道には墓地があって、そこを通り抜ける。なんだか、妙な雰囲気を感じてよく見ると、どの墓にも例外なく造花が飾ってあるのだ。
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 国府白浜から国府坂の上という峠を越えて、上野というところの手前まで来た頃には、いささか疲れていて、おまけにこれから先の安乗埼灯台までは、だいぶある。
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 そこで、大きな屋敷にくっついて小さなタクシーの看板を見つけたので、これ幸いと寄ってみた。タクシーは一台きりで、隣の事務所のようなところを覗くと、運転手さんは仮眠中だった。申し訳ないというと奥さんらしい人がいいんですよと、起こしてくれた。
 タクシーを選んだのには、もうひとつ理由があって、それこそ大兎鼻へ行くためだった。地元の運転手なら、きっと道を知っているだろうと期待したわけである。
 お休みのところを申し訳ないがと言うと、「今日は暇だったんで、ちょっと…。いえいえ全然かまいませんよ」と、車を出してくれた。そこで大兎鼻の近くへ行きたいと言うと、困った顔をして今度は向うが申し訳ながる番だった。どういうわけか、大兎鼻へ近寄る道は、ないらしいのだ。
 地図で見ると、たいした距離ではないのに、ここら辺りからは海岸までがやたら遠いらしい。
 しかたがないので、それではと灯台まで行ってもらったが、その灯台の上まで登ると、どうやら大兎鼻らしい形をやっと確認することができた。灯台から見えましたよと言うと、運転手さんも「そうですか、それはよかった」と喜んでくれた。
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 いかつい、大柄な運転手さんは、元は漁師でもしていたのかも知れないな、それにしてもタクシーのある場所としてはかなり不自然なあんなところでと、またしても勝手な想像や憶測をしたりしているところへ、ふぐの話を持ち出された、という訳だったのである。

▼国土地理院 「地理院地図」
34度20分57.10秒 136度53分29.76秒
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dendenmushi.gif東海地方(2008/11/20 訪問)

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タグ:三重県
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コメント 2

チャッピィー

おはよう御座います。
ブログにご訪問頂き有り難う御座います。

楽しみに拝見させて貰っています。
寒さが一番厳しい時期に成りました・・・・・
健康管理を万全になさってくださいね。
此からも宜しくお願いいたします。

by チャッピィー (2009-01-09 12:03) 

dendenmushi

@チャッピィーさんは、nice!の受付をしないようにしておられるのですね。こういう方もあるのですね。それでも、訪問者の足跡は把握できる…? これはかなり高度なワザなのではないでしょうか。
 コメントの受付をしないようにしている人もありますし、要はブログはあくまで自分流でというのがいいですね。
by dendenmushi (2009-01-10 08:30) 

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