SSブログ

355 白根崎=鳥羽市安楽島町(三重県)思えば不確かなるこの世界でいったい何になるというのか… [岬めぐり]

 昨夜は、テレビでやっていた『マトリックス』をまた見てしまった。この頃のテレビ局は、いろんなタイアップもあるようで、今これを流すのは、キヌア・リーブスの最新作へのおもねりであろう。
 当時は、監督の名前がどうだとか、そんな意識もなく、ただポカ〜ンとして見ていただけだが、でんでんむしがSFにたいして特別の興味をもつようになったのは、思えばあのロバート・ワイズの『地球の静止する日』(「が」ではなく「の」のほう)に始まったといってよい。
 何が現実で、何が真実なのか、それを考えれば考えるほどに、真実と思っているものは儚くなる。
 われわれが現実と思っている世界でのことも、すぐに忘れてしまい、それがあったことさえも、定かでなくなる。
 岬めぐりも、いったいどれだけのことを憶えているだろう。何かのCMのように“空と海の青の違い”にいちいち泣いたりはしないが、せめてこうして記録し続けていることで、なにがしか歩留まりの向上には資するところはあろう。しかし、それがいったい何になるというのか…。
 どんな辺鄙ななんということもない場所であろうと、誰もが知っている有名な場所であろうと、その場所が今後において特別の意味をもつことは、あるいはないかもしれない。それはそれでも、いいではないか。
siranezaki04.gif
siranezaki05.gif
 白根崎は、バスはその付け根あたりをくるりと通り過ぎるので、その車窓からの景色は一瞬である。小高い所にエクシブというなにやら高級そうなリゾートホテルがある湾から眺めるにしても、ほんの一瞬を静止させるだけだが、それで充分に役割を果たしている。白根崎という岬の存在は、確かに把握できた。
siranezaki01.gif
siranezaki02.gif
siranezaki03.gif
 安楽島のほうから見ると、それは黒い大きな影でしかない。こうした岬の上にも、いつの間にか別荘やらホテルやらが建ってしまうところも多いが、ここはまだ40メートルほどの山と原生の森がそのまま残されている。
 そういう違いが、どこでそうして起こるのか、それもよくわからない。
siranezaki10.gif
 フリー福良のバス停から乗ったバスは、大型の観光バスのようなバスで、前に一か所だけ出入り口があるやつで、最前列の席は先客が占めていたので、後ろに座る。このバスはパールロードという海を望む高い場所を走って行くのだが、次の岬を確認するためには、またすぐ降りなければならない。

▼国土地理院 「地理院地図」
34度27分21.43秒 136度52分35.23秒
siranezakiM.gif
dendenmushi.gif東海地方(2008/11/19 訪問)

にほんブログ村 その他趣味ブログ
その他珍しい趣味へ 人気ブログランキングへ
タグ:三重県
きた!みた!印(4)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

きた!みた!印 4

コメント 2

knaito57

土地柄なのか特別陽気に恵まれたからか、画像で見るかぎり明るく温暖な景色。主役の岬も堂々たる岬ぶりですね。前回の鷲ヶ鼻などよくぞ名付けたりという、いかにもそれらしいシルエットです。でも、好みを言わせていただけば「富山・石川県シリーズ」が、ええ。明るくいい人柄よりもどこか陰があるやうなヒトのほうが魅力的なように、岬も荒涼とした雰囲気がなじむ気がするんでのう。
by knaito57 (2008-12-22 08:45) 

dendenmushi

@岬に「荒涼」としたイメージを期待するのは、一般的な傾向らしいですね。でんでんむしの立場としては、岬ならどれもすべて平等に接しなければ公平を欠きますが…。
 歌に詠われる岬も、あまり明るいのはないなあ、そういえば…。
by dendenmushi (2008-12-23 08:33) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました