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354 鷲ヶ鼻=鳥羽市浦村町(三重県)ここは安楽島の東に浮かぶ大村島島の岩の岬 [岬めぐり]

 鷲ヶ鼻のある大村島は、「大村」と書いて「おぶら」と読みが振ってあるのもあれば、フツーに「おおむら」と読んでいるところもあって、ネット情報はこれだからあまり当てにならないことも多いが、フツーではないほうが地元での呼び方なのだろう。大村島は、麻倉(おぐら)島と並んで生浦(おうの)湾の北側に位置する無人島である(らしい)。
 生浦湾には、「麻生の浦大橋」という橋が架かっているが、これは総理大臣の名前とは関係なくて、“生浦”と同じく「おうのうら」と読むのだろう。
 島の南側から見ると、こんな感じになる。こうしてみると、岩だけの岬の先端はかなり特徴的で、鷲の鋭いくちばしを連想するのは自然である。また、その向うに広がる菅島の採石の規模が、改めて知れる。
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 鷲ヶ鼻は、島の先端の鷲ヶ鼻は、岩場がごつごつとつながって伸びる岬である。この先には、地図でも「カガモジ」という表記がされた岩礁もある。こういう岩場の棚は、海に沈んだものを根といって一般的に良好な漁場であることが多い。安楽島から撮ったものでは、逆光になっていささか見にくい。
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 大村島で出てくる情報は、釣り情報ばかりなので、やはりそうなのだ。ここらではチヌが狙えるという。三重県までは「チヌ圏」だということが、これでわかった。東日本でいう「クロダイ」は、西日本では「チヌ」と称される。名古屋を境に東西に分かれるという例は、ウナギの開き方などいくつかあるが、“チヌ限界”の境界線も、やはりこの辺なのか。
 また、この島の周辺ではかきの養殖も行なわれている。志摩のかきといえば的矢湾だが、ここ生浦湾では近年着色したり死んだりする被害が出ていたらしい。その後どうなのだろう。
 安楽島から、南東へ向かって麻生の浦大橋を越えてさらに岬をめぐる。その途中で、なんとかバスの窓から撮った大村島と麻倉島の数枚がこれである。バスの車窓から撮ると、こんなふうに青いフィルターをかけたようになる。
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 これは安楽島までのバスとは別の路線が通るのだが、これもまた本数が少ない。自然の入江を利用した安楽島港内を行くと、福良という小さな袋になった湾に出合う。ここに「フリー福良」というバス停があるので、ここでバスを待つ。ほんとは待たずにさっさと先へ歩いたほうがよかったのだが、なんとなくこの福良の湾でぼんやりとその景色を眺めていたい気になってしまった。
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 そこには、黄葉のきれいな大木が目立っている。“この木何の木、気になる木”はやたら多いが、その名を知っている木は、極めて少ない。たいていは、知らずにすませてしまう。花の名前もまた同じ。
 これは何の木だろうと、そばに寄って葉を触ってみると、裏も表もざらざらした手触りがある。植物図鑑で調べようと一枚もって帰ったが、すぐに茶色に干からびて丸くなってしまい、そのままになってしまった。
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 路線バスは、日本全国どこへ行っても、今や風前の灯火状態であるらしい。地方自治体が肩代わりしてマイクロバスを走らせているところもあれば、バス会社に補助金を出してなんとか廃止しないようにがんばっているところも多い。ここも、三重交通が補助金を受けて運行している。

▼国土地理院 「地理院地図」
34度27分38.37秒 136度53分50.78秒
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dendenmushi.gif東海地方(2008/11/19 訪問)

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タグ:三重県
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