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345 七郎治崎=宮城郡七ヶ浜町菖蒲田浜(宮城県)島が岬か岬が島か…(島ではなく岬は墓地だったそうです) [岬めぐり]

 行けない黒崎の峠を越えて下ると、そこからは菖蒲田浜と地名が変わる。いちばん最初に、七ヶ浜の岬めぐりを計画したときに魅かれたのが、この住居表示の名前で、ならば菖蒲の季節を選んで行ったほうがいいのだろうか、と思ったくらいだった。
 七郎治崎は、この菖蒲田浜の南端に、漁港と並んである。といっても、この岬はフツーの岬ではない。どう、フツーでないかというと、これは「島」なのである。
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 ねっ! どこからどう見ても、立派な島でしょう?
 別に島の名前があり、その一部に岬があるのはフツーだが、ここは島だからといってその名があるわけでもない。島が岬か、岬が島か…。
 御殿崎のほうをあわせて展望すると、こんな感じ。
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 もっとも、島といっても中くらいの岩島の上に松が生えているだけである。ここらでは、わりとフツーの島なのだ。でも、もしこれを東京湾沿岸のどこかににもってきたならば、それだけで結構な観光スポットになるが、フツーでないのはその形である。
 地図では、くびれ部分が極端に細くなったひょうたんのように、中小二つの丸い島がくっついているが如く、離れているが如く…に描かれている。
 もっとも、港の堤防のほうから見ているとその様子は定かでなく、しかも、地図にはない第三の島(これには波が削ってできたアーチがある)が手前にあるし、海鵜がのっかっている岩などは、もはやどの地図にも表示されていない。
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 岩だけで、それに名前がついている場合だって、たくさんある。現に港の北側にある岩島には「立岩」という名がついている。
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 「立岩」というなら、こっちの鵜の岩のほうがそれらしいのに…。名前がつくつかないは、岬と同じでなんとなく推測もつくが、岩を地図に描くか、それとも省略するかも、なにか一定の法則・条件でもあるのだろうか。
 ここ七郎治崎は、ひょっとすると元はれっきとした岬だったものが、陸地が崩れて岬部分が切り離されて、今のような形になったのかも知れん。御殿崎への東の道が落ちたというくらいなら、そんなことがあってもおかしくはない。
 まるで橋渡しをするかのように島へ向かって延びているテトラポットは、そうした過去の事実を、暗示しているようでもある。
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 菖蒲田浜漁港の堤防の先には、萱島という島があり、遠目にも目立っていたが、これもカツラでもかぶったような松がおもしろい。
 このような港は、いったい日本中にどのくらいあるのか、見当もつかない。どこへ行っても、どの港も同じようで、それは常に古びて寂れた感じのする港は、常にまた活気を秘めた生活の、仕事の場なのだ。
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 港を過ぎ、道が北へ向かうと、長い長い浜が見えてきた。「新奥の細道」という標識が、菖蒲田浜と指し示している。
東北地方(20008/10/15訪問)

 

 2011年3月21日 星 悟さんという方から、次のようなメールをいただきました。ありがとうございました。

 「楽しいブログをありがとうございます。一つ気づいたので申し上げます。345の七郎治崎は、写真の島ではありません。萱島写真の左隣写真の松が生えているところが七郎治崎です。昔は墓場でしたが、物好きな人が買い取って、個人住宅の敷地内になっています。 」
 なるほど、やっぱりそうでしたか。地図の岬名表記が島にかかっていたので、てっきりそうだと思い込んでいたのですがね。(2011/03/27 追記)

▼国土地理院 「地理院地図」
38度16分53.67秒 141度3分33.92秒
sitirouM.gif
dendenmushi.gif東北地方(2008/10/15 訪問)

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タグ:宮城県
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