273 ツツワ崎・柳崎=水俣市袋(熊本県)袋の中には材木がいっぱい… [岬めぐり]
ツツワ崎も恵比須崎と同じような岬なので、ここらあたりではそう格別な景勝というわけでもなく、ごくありふれた景色のように見える。岬の沖には何艘もの船が白く浮かんでいるが、地図で見るとそこには裸瀬という根があり、かっこうの漁場になっているらしい。
恵比須崎が、この熊本県の沿岸の港々でみられるエビス信仰からきている名前だとすれば、ツツワというのもなんとなく湾の形状に関わりがあるのかも知れない。というのも、水俣市袋にある袋湾は、文字通りの袋のように入りくんだ内湾で、ツツワ崎はその入口を扼する。袋の名の通り、湾の入口は極端に狭くなっており、灣奥から見ると、沖の海は岬の間の切れ目からほんのちょっとしか見えない。しかも、その沖には島がかぶさっている。
その内側は、横に広がっているので、波浪の影響を受けにくい天然の良港となっている。だが、その湾内には大きな漁港があるふうでもなく、漁船がたくさんつどっているようでもない。漁港は袋の入口に固まっており、袋の中はもっぱら木材の集積、貯木に使われているらしい。
湾の東奥には、大きな合板の工場があった。
湾に浮かんで積み上げられている材木は、この工場の合板材料となるらしい。
ツツワ崎の西側には、柳崎という細く出っ張った岬がある。
柳崎が望めるところはもう袋ではなく、水俣市も湯堂、そして月浦へと続いていく。湯堂のあたりでは、別荘地として売り出している土地の看板も見かけた。確かに、こういった景色は、都会の垢に疲れた人間には、とても魅力的に思える。
病院らしい建物を過ぎると、青いアーチをもった橋が港へ向かって下っており、気持ちよく風に吹かれながら、調子に乗って誰もいない広い道を一気に走り抜ける。ところが、この道はまだ工事が終わっておらず、埋立地で行き止まりとなっており、フェリー乗場のほうにはつながっていなかった。こんどは、月浦の集落の上を自転車を押して急な坂道をえっちらおっちらと、3号線まで戻らなければならなくなってしまった。
▼国土地理院 「地理院地図」
32度11分1.56秒 130度22分18.69秒 32度10分58.82秒 130度21分49.03秒
九州地方(2008/04/19 訪問)
恵比須崎が、この熊本県の沿岸の港々でみられるエビス信仰からきている名前だとすれば、ツツワというのもなんとなく湾の形状に関わりがあるのかも知れない。というのも、水俣市袋にある袋湾は、文字通りの袋のように入りくんだ内湾で、ツツワ崎はその入口を扼する。袋の名の通り、湾の入口は極端に狭くなっており、灣奥から見ると、沖の海は岬の間の切れ目からほんのちょっとしか見えない。しかも、その沖には島がかぶさっている。
その内側は、横に広がっているので、波浪の影響を受けにくい天然の良港となっている。だが、その湾内には大きな漁港があるふうでもなく、漁船がたくさんつどっているようでもない。漁港は袋の入口に固まっており、袋の中はもっぱら木材の集積、貯木に使われているらしい。
湾の東奥には、大きな合板の工場があった。
湾に浮かんで積み上げられている材木は、この工場の合板材料となるらしい。
ツツワ崎の西側には、柳崎という細く出っ張った岬がある。
柳崎が望めるところはもう袋ではなく、水俣市も湯堂、そして月浦へと続いていく。湯堂のあたりでは、別荘地として売り出している土地の看板も見かけた。確かに、こういった景色は、都会の垢に疲れた人間には、とても魅力的に思える。
病院らしい建物を過ぎると、青いアーチをもった橋が港へ向かって下っており、気持ちよく風に吹かれながら、調子に乗って誰もいない広い道を一気に走り抜ける。ところが、この道はまだ工事が終わっておらず、埋立地で行き止まりとなっており、フェリー乗場のほうにはつながっていなかった。こんどは、月浦の集落の上を自転車を押して急な坂道をえっちらおっちらと、3号線まで戻らなければならなくなってしまった。
▼国土地理院 「地理院地図」
32度11分1.56秒 130度22分18.69秒 32度10分58.82秒 130度21分49.03秒
九州地方(2008/04/19 訪問)
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