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270 黒田の鼻=宇城市不知火町永尾(熊本県)「不知火」道の駅に温泉センターも八代亜紀の碑も [岬めぐり]

 266号線を走るミニバスを、温泉センターという停留所で降りることに。ここには、道の駅がある。どちらにも「不知火」という名がついているのは、もちろんここが「不知火町」だからである。不知火は、現在では蜃気楼のような現象という一応の解明はされているが、古来から明治期までの長い間、このあたりでは妖怪変化の類いと信じられてきた。干拓で干潟が埋立てられ、夜でも煌々と灯が照らす今では、その現象もほとんどみることはないらしい。
 だが、蜃気楼のような現象で、しかも数キロにおよぶのであれば、それが見られる範囲はかなり広範囲であるはずである。事実、有明海と八代海では広く見られた時期もあったらしいが、不知火を名乗る地名は、ここだけ。それも明治に町村制が施行されたときから「不知火村」を名乗っていたのだから、それなりの根拠があるのだろう。

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 黒田という小さな集落があった小さな入江の西の岬が黒田の鼻と呼ばれ、同じく東の岬を魂崎の鼻と呼ぶことにしたらしい。そのかつての入江が埋め立てられて、道の駅と温泉センターはそこにできている。八代亜紀の歌碑やデコポンの碑らしきものが立っている。
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 今や死語の世界に入っているのだろうが、“マイカー族”ではないでんでんむしには、道の駅というのはあまり縁がない。それでも、岬めぐりの途中で、たまに重宝することもある。次のバスまで時間があるので、ここで、ゆっくりと焼そばとソフトクリームを食べ、しかも温泉につかって、のんびりすることにした。入浴料500円也。
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 ここの目の前の海は、八代海の北部で、対岸には干拓地がそこに迫っている。その間、1キロちょっとしか離れていないのである。ちょうどこの正面は、八代郡氷川町。永川町だとばかり思っていたので、おしい! それで、ここは“黒田の鼻”。永川もリリーフ(近頃ではクローザーというらしい)に回ってしまったので、大リーグへ行ってしまった“黒田の穴”は、ルイスがなんとか埋めている格好だが、その黒田も向こうではなかなか勝てないようだ。また、帰ってこいよ、といいたいところだが、オーナーがあれではちょっとどうかねえ。
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 八代で泊まったホテルの玄関には、こんな看板も…。ええっ? ビヤガーデンがどうかしたかって? そうじゃないってば…。

▼国土地理院 「地理院地図」
32度37分57.88秒 130度37分36.86秒
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dendenmushi.gif九州地方(2008/04/18 訪問)

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タグ:熊本県
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