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268 禿の岬=宇城市不知火町松合(熊本県)ハナダイコンに八代海に… [岬めぐり]

 ひょっとしたら「ハゲの岬」なのかしら? 自信がなくなってきた。
 少なくとも岬はハゲではなく木々が茂っており、そう高くも大きくもないが、渚に影を落とす美しい岬である。
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 救の浦も、大見に比べると規模は小さいながら、同じような歴史を経て形成された土地であるようだ。その海岸線は、コンクリートの堤防で仕切られており、その内側は芦草の茂る沼地になっている。そこにはわずかな水面も残り、水鳥が飛ぶ。
 堤防の上にはどこから飛んできたハナダイコンの種がしぶとく根付いて、風を受け流しながら可憐な淡い花をいっぱいに咲かせている。
 岬に近づいていくと、その先は岩場が伸び、それに抱え込まれた浜は、砂と泥の入り混じった独特の渚を、何種類もの鳥が行き来している。
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 禿の岬を突き抜けるトンネルがあり、道路は松合の町に向かっている。
 このトンネルが「六地蔵トンネル」というので、あたりを見回すが、どこにも六地蔵らしいものは見あたらなかった。トンネルの上には新しい大きな建物があり、そこには地元の名産品をつくっている工場もあったのだが、その名産品がなんだったのか、今のところ思い出せない。
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 ところで、この南に展開する海だが、これは八代海である。天草の島々と九州本土の間に、長々と広がる内海である。そして、この禿の岬の、ほぼ真南に4キロちょっとのところに、大江湖と大江大橋がある。二日後にはそこを歩いたのだが、大江大橋まではなんとか行ったものの、結局大江湖までは行けなかった。
 そこは八代市でこの市には長い海岸線がある、広大な干拓地が広がっている。だが、干拓地だから、ただひとつの岬もないのである。若洲、貝洲、新地といったいかにもという地名や、昭和という名がつく地名が多いのも、新たに開けた土地であることを示している。
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 見渡す限りまっすぐな道が、どこまでも平坦な畑の間に延びている。
 地図でみていて、ここはいったいどんなところだろうと、ずっと思っていたので、ぜひ一度歩いてみたかっただけなのだが。
 鹿児島本線の有佐駅から北西の方角に、鏡川沿いに延々歩いてみたあたりの風景…。
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 日本にもこんな広いところがあるんだという、変な感想しかもちえないのも、なんとなく情けないが、開通も近いという九州新幹線の線路と橋をくぐって行くと、若い夫婦らしい二人が、い草を刈っているところに出くわした。なぜだか、ほっとした。そう。八代のこのあたりは、い草の生産量日本一なのだそうだ。千丁という駅の付近に、そんな看板が出ていたのだ。だが、い草といえば、広島県の備後地方と岡山県の西部付近が日本一だとばかり思っていた。備後の畳表といえば有名だったのだが、いつの間にか、日本一の座はこっちにきていたようだ。
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▼国土地理院 「地理院地図」
32度37分31.72秒 130度36分1.38秒
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dendenmushi.gif九州地方(2008/04/18 訪問)

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タグ:熊本県
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コメント 2

taichiattoragau

六地蔵は松合から救の浦に抜ける山道にありまーす。六角の柱です。工場は松合食品 http://www.matsuai.co.jp です。
by taichiattoragau (2012-03-28 15:26) 

dendenmushi

@taichiattoragauさん、ご教示ありがとうございます。地元の方でしょうか?
by dendenmushi (2012-03-29 07:22) 

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