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265 黒崎=宇土市赤瀬町・宇城市三角町中村(熊本県)赤い海に黒い?岬は市の境界 [岬めぐり]

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 JR三角線が走っているから「三角半島」だとばかり思っていたら、「宇土半島」という表示が地図にはあった。ここは、北側半分が宇土市で、西の先と南半分が宇城市で、黒崎はその宇土市と宇城市の境界にあたっている。これも、迷わず「うどし」「うじょうし」と読んでしまうところだが、ここはやはり迷ってみないとわからない。「うとし」と「うきし」なのである。ついでに言うと、「三角」は「さんかく」ではなく、「みすみ」ですね。
 全般に凸凹の少ない半島の北海岸で、地図の上ではそう大きな目立つ出っ張りではないが、やはり現地に見るとここを目印に線引きをするのも、わかるような気がしてくる。
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 熊本駅を出たワンマン2両の三角線は、ローカルの割にはおしゃれで、なぜか若い乗客が多かった。三角から天草に渡るのだろうか。有明海と同じような特徴をもった海岸は、宇土市の緑川の河口付近まで続いているが、それもここまでで、電車が天草街道に沿って走る半島の海岸には、もう干潟は現われない。遠くには、昨日歩いた射崎や仏崎の東に聳える金峰山が見える。
 電車が海岸を離れて、山の中に入って行き、トンネルの手前で停まる。そこが赤瀬駅である。もちろん無人駅で降りた客はほかに誰もいない。かなり高いところにあるので、ここから舗装された急な坂を下ると、海沿いにささやかに広がる赤瀬本村の集落に出る。ここは、昔は鉱泉かなにかあったところらしい。その名残のような旅館らしい建物も一軒だけある。kurosaki05.gif
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 おそらくは「赤瀬」という名の由来でもあろう。海の水は赤茶けた色をしている。やはりその底は有明海と同じような泥があるからなのだろう。
 静かな漁港があって、長崎鼻にあったのと同じような恵美須さまの像があり、ボラの供養塔がある。ボラ漁か。なるほど。なんとなく、赤瀬の海にふさわしい。
 正面に雲間隠れにちらりと見える雲仙普賢岳は、思いのほか高い。標高1400メートル近くもあるのだから、あたりまえだが、これはまた島原半島の岬めぐりの楽しみに…。
 今日はこれから、半島の南側の岬をめぐる予定で、電車よりもバスのほうが早く来るので、ここから三角までは、九州産交のバス。やってきたバスは空っぽで、誰もほかの乗客がいない。まあ、これも岬めぐりではめずらしいことではないのだが…。
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 運転手さんも、ほかに客がいないので、どこへ行くのかと気さくに話しかけてくれる。三角から南の266号線を松橋まで行きたいと言うと、「ああ、ちょっと間に合わないですね。次の便は…」「いえいえ、急ぐ旅ではないので、三角でぼんやりしてればいいんですよ」。ボラがおいしいという話や、普賢岳の噴火のときの話や、黒崎に数軒建っている家のことまで、いろいろ聞きながら、天草街道を走っているうちに、だんだんと三角に近くなって、乗客もちらほら増えてきた。

▼国土地理院 「地理院地図」
32度39分14.11秒 130度29分59.40秒
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dendenmushi.gif九州地方(2008/04/18 訪問)

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タグ:熊本県
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