261 大嶺崎＝那覇市字大嶺（沖縄県）那覇空港のなかにある岬でここが沖縄本島の最西端

　那覇空港にも岬がある。ターミナルビルのほぼ正面には、アンテナなども立つ小高い丘が見えるが、それではなくてもっと南よりの大嶺崎というのがそれである。

　JALの搭乗口よりもさらに南には、自衛隊機がたくさん駐機している、その向こう側に位置している。空港の敷地内で、立ち入ることはできないので、ターミナルビルの展望エリアを南の端まで来て、こうして遠くから眺めるだけだが、ここは沖縄本島の最西端にあたっている。この岬の名前のいわれは、その場所の字名からつけられた。この空港の敷地内には、大嶺、当間、宮城、高良、赤嶺など、いくつもの字名が今も残っている。


　そのことから推測できることは、最近の空港と違って、この空港は埋め立てでできたのではなく、昔からあった民家や農地などを収用してできたものであろう。そして、それは沖縄の占領時代と無関係ではなく、今も自衛隊との共用になっていることにもつながっているのだろう。
　ゆいレールができてから、非常に便利になった。とくに初めてその地を訪れる観光客にとっては、慣れないバスとは違い、レールがある、レールがつながっているということは、大きな安心感があるのだ。

　そのゆいレールの那覇空港駅には、“めんそーれ観光客の皆様”が利用している改札口の脇に青い壁があって、そこには「日本最西端の駅」とある。そうなんです。「最南端」といいたいところでしょうが、最南端は隣の赤嶺駅なので、ここは「最西端」。なんとなく残念。
　そのレールのところからも、大嶺崎はちょっとだけ？



　初めてこの空港に来たのは、初めて八重山へ行ったときだからもう17年も前のこと。そのときは、南西航空のプロペラ機に乗り換えるのに、バスで移動したのものだ。
　今、那覇空港は大きくきれいになって、たくさんの観光客を迎え入れ、送り出している。この空港に来るたびに思うのだが、飛行機降りた人々が出口に向かう通路。まず、そこにたくさん並べられているランなどの南国の花を見ると、いかにも沖縄に来た！、という感じがして、なかなかいいですね。
　那覇市字宮城から滑走路を出発して字大峰あたりで加速し、字当間とおぼしきのあたりで離陸した飛行機が、北へぐるりと向きを変えると、眼下には白い殘波岬の灯台とホテルと、その向こうには真栄田岬の出っ張りが、ちゃんと見えた。が、まだ水平飛行に移る前で、デジカメは使えなかった。

▼国土地理院　「地理院地図」
26度11分55.59秒 127度38分13.44秒

沖縄地方（2008/03/07　訪問）

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