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233 鵜崎=淡路市岩屋(兵庫県)かよふ千鳥の鳴くこえに [岬めぐり]

 明石海峡大橋を渡るのは二度目である。今回は、走るマイクロバスの中からむりやり、橋の上から見た鵜崎の写真を撮ることに、なんとか成功した。
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 このパイプラインのようなのが、橋を吊るしているワイヤーである。前回の時には、淡路インターでその断面のモニュメントなど橋の写真は、既に025 鵜崎=明石海峡大橋としていちおうはあげていたのだが、肝心の鵜崎はちゃんと見ていなかったので、今回改めて補足することにした。
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 手前に見える町並みが岩屋で、その上の方に観覧車が見えるのが淡路島公園。そこから裾を引いて海に落ちる先端が鵜崎になる。鵜崎というのは、岬としてはまったく目立たないところで、単に道路際がちょっとだけ出っ張っているかいないかというような場所だ。
 ほんとうは、こんなところよりも島の北端のほうがはるかに岬らしいのだが、そこにはなぜか名前がついていない。“松帆の浦”という古来の名勝であったので、その名はあるのだが、結果的にそれが故に岬の名が残らなかったものと思われる。
ものはついでなので、帰りのバスから撮った松帆の浦がこれです。
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 地名でいうと淡路市南鵜崎ということになるが、マイクロバスが向かっているのは、その南にある国営明石海峡公園である。国営の公園は、昭和記念公園などいくつかあるが、そう多くはない。ここは、淡路島公園と併せて震災後の淡路島を応援する「あわじ花博」の会場になったところだ。
 なぜ、マイクロバスでそこに向かっているかというと、仕事でそこの国際会議場で開かれるとある会議に出席するため、三宮で落ち合ったその一行と行動を共にしているからである。
 したがって、今回は個人では決して行かないだろうなというところに行き、決して泊まらないだろうなというホテルに泊まる。それもまた、経験である。東京恵比寿のホテルと同系列だが、帰ってきてからのニュースでは、あそこはどこかのファンドに買われたはずだ。ここはどうなったのだろう。その記事には、恵比寿だけなのか系列全部なのか明確な記述がない、いいかげんな記事だったが、近頃の新聞記事はそういうのが多い。
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 そのホテルの部屋から北を望むと、わずかに鵜崎が見える。その向こうは須磨の辺りだ。
でんでんむしがこどもの頃に覚えた「淡路島通ふ千鳥の鳴くこえに幾夜寝覚めぬ須磨の関守」という古歌で意識した島は、昔は明石海峡の向こうに黒々と大きく浮かんでいた。初めてその姿を見たのは、中学の修学旅行で、山陽本線を走る列車の窓から眺めたときである。以来何度もそこを往復して、見るたびに島が遠くなるような気がしていた。

 広大な公園の北側は南鵜崎で、ホテルのある辺りは楠本という地名に変わるが、ここには淡路夢舞台という複合施設ができている。
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 なんとも立派なハコモノが、いくつも連なって夢舞台を演出しているらしいが、へそ曲がりのでんでんむしは、素直に感心したり喜んだりできない、損な性分である。それはたとえば、千葉なのに東京と詐称しているネズミのテーマパークへ行っても、そのつくられた雰囲気になかなか同調できない自分を抱えて、簡単に楽しめないのだ。
 ここも、いわゆる震災復興という名目でつくられたものか、と勘ぐっていたのだが、それはどうやら違ったらしい。工事は震災前から始まっていた。
 誰がどんなときに、こんな施設を利用するのだろうと思いながら、あちこちうろうろしてみるが、人気はほとんどなく、閑散としている。
 ただ、ホテルのロビーだけは、ちょうどバスが到着して、中国人の観光客の団体が溢れて賑やかだ。小さなこどもを連れた家族も多い。彼らは春節の休暇を日本の高級ホテルで過ごそうという恵まれた人たちなのだろう。あとで気がついたのだが、ひょっとしたら大陸からではなく台湾からだったのかも知れない。
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 翌日も続いた国際会議場での会議を終えて、一行と別れると、こんどはでんでんむしのお仕事である岬めぐりを続ける。当初は、岩屋から“たこフェリーで明石に渡り、山陽道の岬めぐりで残っているところをとも考えたのだが、結局、南淡路のほうに足を延ばすことにした。
 国産み神話でも最初に雫が落ちてできる島で、上沼恵美子さんが大坂城とともにその所有権を主張している淡路島は、とても大きく広い。


▼国土地理院 「地理院地図」
34度34分32.97秒 135度1分29.68秒
233うさきあわじ-33.jpg
dendenmushi.gif近畿地方(2008/02/07 再訪)

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タグ:大橋 兵庫県
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きた!みた!印 4

コメント 4

knaito57

うれしいな、うれしいな──「淡路島に行ったことがある」といふのは私の数少ない自慢種の一つなのです。和歌山県から洲本に渡り、帰りは明石へ。大橋も自動車道もない昔のことゆえもちろん船で。あのエミリーがまだ10歳のころです。
トップ2画像から鵜崎のようすがよくわかります。
淡路島が「明石海峡の向こうに黒々と大きく浮かんでいた」といふのは地理や時刻による光の加減と察しますが、「見るたびに島が遠くなるような気がしていた」とはどのやうな心情なのでせうか。
by knaito57 (2008-03-18 09:55) 

dendenmushi

@あれは洲本でしたかねえ。和歌山からというのはユニークですねえ。エミリーって? 誰だっけ?
 「見るたびに島が遠くなるような気がしていた」
 これはですね…おっと、これもネタというほどではないが、本文に使えそうですね。とっとこう。
by dendenmushi (2008-03-19 07:51) 

knaito57

交通スト華やかな時代で、当日淡路に渡るにはこれしかなかった。あの島で初めて見た「主婦の店」がその後それこそ岬の数ほどチェーン店をつくって流通業日本一となり、やがて消えていった──歴史というか、ドラマと見るか、あまり頑張るとこけるぜという教訓となすべきか。歳月は茫々です。
おんどりゃあ。エミリーを知らんとは、ようゆうわ、あんさん。ほんまに、どついたるでえ。
by knaito57 (2008-03-21 06:58) 

dendenmushi

@ええっ?!! そんないわれても…。まったくピンときません。
こういうときって、まったく別のことを考えているんだけど…。
 そうかあ。ストかあ。主婦の店かあ。
 まさしく、歳月は茫々ですなあ。
by dendenmushi (2008-03-21 07:48) 

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