SSブログ

222 観音崎=鳥羽市答志町(三重県)答志島ただ記録しておきたいだけだったりして [岬めぐり]

 船が近づくにつれて、島の北東部に位置する観音崎が見えてくる。岬の右手の島は、大築海島という無人島である。観音崎のすぐ先にも大中山島という、なにやらおおげさな名の小島があり、北端の観音崎がそのまま見えているわけではないらしい。



 答志島は、菅島・坂手島とならんで、鳥羽の沖合に浮かんでいる。フェリーは、この島の間を抜けて鳥羽港に入るので、両側にたくさんの岬を眺めることができる。なかでも答志島は、北側周辺の小島も含めて、12もの岬があるので、鳥羽から出ている市営の連絡船に乗り換えて、岬めぐりをしてもいいのだが、この島もなかなかそう甘くはない。
 島の集落は三つだけで、それらを結ぶ道路が一本だけ東西に走ってはいるが、あとはすべて山であるらしい。島の岬めぐりが、想像するほど簡単でないのは、ほとんどの場合島を周回する道などなにもないからなのである。


 したがって、でんでんむしの岬めぐりも、とりあえず島嶼部は後回しだが、こうして船の上から眺められるところや、本土からつながっていて、ついでにぐるりと回れるようなところは、できるだけ記録に入れておきたい。
 記録ついでに。日曜日には東京マラソンがあった。青梅からの反発を跳ね返して強行したこのマラソンは、第一回目の昨年は雨で、今年は青梅が荒天で中止になったのと対照的に好天に恵まれた。東京都知事も満足げだったが、「新銀行」はいったいどうするんじゃ。
 テレビでトップグループのランナーが続々とゴールをするのをみて、それからマラソン見がてらお昼を食べに出かけた。佃大橋は、そのテレビでなんども言っていたコース中の上りの難所で、ちょうど36キロ地点になる。橋の上はたくさんの人が応援に集まっている。トップがゴールしてもう20分は経っているはずなので、ランナーはいわゆる市民ランナーだが、ここを走っているのはそのなかでも速いほうで、まだ勢いよく走ってくる。
 それから、いつもはあまり行かないところでゆっくり1時間近く食事をして、また佃大橋を渡ると、まだ続々とランナーが帯になって走っている。いや、歩いているのもいるな。
 橋の上の見物人も南側は少しまばらになっていたので、そこに立ってしばらく走る人の姿を眺めていると、風船を二つつけた人たちもいる走る塊がやってきた。見るとその中央には宮崎県知事がいる。笑顔で、見物の声援に手を振って応えながら、余裕の走りである。
 この佃大橋は、東京オリンピックというお祭りのときに、日本橋の上に高速道路でフタをしたのとあわせて大慌てでつくった橋なのだが、言わば鉄の箱を隅田川に渡しているような工法でできている。途中に橋桁がないので、トラックなどが通ると歩道を歩いていると、大きく揺れを感じる。この日はトラックも通らず、反対車線の車もほとんど通らないのに、橋が揺れている。これだけ大勢の人間が橋を走ると、トラックにも匹敵するのだ。
 マラソン見物帰りの人もいて、西仲通りの通称“もんじゃ通り”も店先の椅子で座って待っている人もいる。祭りで人が笑い、地域が生き生きとすることは、悪いことではないなぁ。
 家に帰って、再びテレビをつけると、もう既にマラソン中継というより芸能人番組になっていたが、しばらくして宮崎県知事がゴールして、また騒いでいる。
 祭りも有名人やゴシップでもないと盛り上がらない(裸祭りの例とかも)というのは、やっぱり、ちょっとおかしいと思うがね。

▼国土地理院 「地理院地図」
34度32分16.32秒 136度53分53.56秒
222かんのんざき-22.jpg
dendenmushi.gif東海地方(2007/12/18 訪問)

@このブログは、ヘッダー、サイドバーをも含めた、全画面表示でみることを大前提としています。

にほんブログ村 その他趣味ブログ
その他珍しい趣味へ 人気ブログランキングへ

タグ:三重県
きた!みた!印(6)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

きた!みた!印 6

コメント 4

knaito57

元少年としては、無人島というのは憧れです。ヒトがいない、したがってクルマもケータイもない世界の“島長”として無名の岬にもふさわしい名前をつけてやったり……渇水期の江戸川ではふだんよりも中洲が広がって、ちょっとした島みたい。それを見るたびこんなことを考えます。
流山橋でも玉葉橋でも、歩行中にトラックなど通るとかなり揺れます。吊り橋や浮き橋とはちがう柔構造特有の揺れなのでしょう。
by knaito57 (2008-02-20 09:07) 

dendenmushi

@無人島と海賊! 憧れましたね。手塚治虫のデビュー作『新宝島』! あの影響も大きかったのかも知れない、と今にして思うんですが。
 最近の「ジャック・スパロー」に至まで、海賊というのは何かしら憎めないところがあったりして。
 いや、無人島でした。無人島も、この頃テレビでやっている、タレントが無人島生活なんてのも、プロデューサーの憧れなのかも…。
by dendenmushi (2008-02-21 08:18) 

knaito57

九鬼水軍も村上水軍もよく知らないのですが、誰が何を根拠にこれを“海賊”と規定するのか、考えてみればふしぎです。
ふつう、海賊で連想するのは『宝島』のシルバー船長でしょうが、私は『真紅の盗賊』(B・ランカスター)です。それと大佛次郎の『ゆうれい船』。あれはロマンあふれる物語でした。
by knaito57 (2008-02-21 13:53) 

dendenmushi

@“海賊”と規定されるのは、ひとつは…あっ、そうだ。これ、こじつけで今日のブログにくっつけちゃいましょう。
 いいかげんだなあ。
by dendenmushi (2008-02-23 10:06) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました