203 用心崎=沼津市西浦久料(静岡県)いったい何に用心しているの? [岬めぐり]
若松崎からは、ほんの700メートルほどしか離れていない用心崎は、なかなかシャイな岬であるらしい。その姿が、なかなか写真に撮りにくいような位置関係にある。
若松崎を過ぎて東に向かう緩いカーブを過ぎたところだけが、ほとんど唯一の岬観賞ポイントであって、それから岬を越えた後はいくら振り返って見ても、ほぼ岬の裾の延長線に道が続いているので、それらしい姿を現わさない。
まるで、写真に撮られるのを用心しているようなので、そこからその名がついた…というのは、まったく勝手な推測でしかない。でたらめな思いつきであって、そんなことはあるまい。だが、それにしてもどうしてこんな意味ありげな名前をつけたのだろう。
この用心崎がある辺りを中心にして、東西に直線距離にして9キロほどもの間、「西浦」を冠した字地名が連なっている。大瀬崎も、地名表示でいうと西浦江梨の一部なのだ。
広いみかん山を一帯に控えたところで、集落のほとんどはみかん農家であるらしい。海にはところどころにブイが並んでいるが、ここらでは養殖漁業も盛んなようだ。
この辺り「旧西浦村」が、沼津市に編入されたのは、1955(昭和30)年だという。これは意外に古い。そんなに昔からここはれっきとした「市」だったとは思えないほどだ。
どこを見渡しても人影もまるでなく、ただ山と海があるだけ。道を走る車を除けばそれ以外は、流れている空気も時間も、市になった50年前(そして広島の高校生だったでんでんむしが修学旅行の列車の窓からちらりと眺めたであろう)当時とまったく変わっていないのではないだろうか。
用心崎からは、若松崎の姿のほうがよく見える。前の2枚の写真に写っている岬もそうなのだが、ここへきて見る若松崎は、なかなかすばらしい。
▼国土地理院 「地理院地図」
35度1分23.98秒 138度49分43.18秒
東海地方(2007/12/05 訪問)
若松崎を過ぎて東に向かう緩いカーブを過ぎたところだけが、ほとんど唯一の岬観賞ポイントであって、それから岬を越えた後はいくら振り返って見ても、ほぼ岬の裾の延長線に道が続いているので、それらしい姿を現わさない。
まるで、写真に撮られるのを用心しているようなので、そこからその名がついた…というのは、まったく勝手な推測でしかない。でたらめな思いつきであって、そんなことはあるまい。だが、それにしてもどうしてこんな意味ありげな名前をつけたのだろう。
この用心崎がある辺りを中心にして、東西に直線距離にして9キロほどもの間、「西浦」を冠した字地名が連なっている。大瀬崎も、地名表示でいうと西浦江梨の一部なのだ。
広いみかん山を一帯に控えたところで、集落のほとんどはみかん農家であるらしい。海にはところどころにブイが並んでいるが、ここらでは養殖漁業も盛んなようだ。
この辺り「旧西浦村」が、沼津市に編入されたのは、1955(昭和30)年だという。これは意外に古い。そんなに昔からここはれっきとした「市」だったとは思えないほどだ。
どこを見渡しても人影もまるでなく、ただ山と海があるだけ。道を走る車を除けばそれ以外は、流れている空気も時間も、市になった50年前(そして広島の高校生だったでんでんむしが修学旅行の列車の窓からちらりと眺めたであろう)当時とまったく変わっていないのではないだろうか。
用心崎からは、若松崎の姿のほうがよく見える。前の2枚の写真に写っている岬もそうなのだが、ここへきて見る若松崎は、なかなかすばらしい。
▼国土地理院 「地理院地図」
35度1分23.98秒 138度49分43.18秒
東海地方(2007/12/05 訪問)
タグ:静岡県
不動産屋が知り合いのサラ金業者を誘ってここで犯行に及ぶ『用心崎殺人事件』では、テレビドラマ級の貧しい想像力か。この名がいつ頃ついたかがヒントになりそうですが、私はこの岬の突端あたりで難船事故が多かったのだと思います。
ところで“岬評論家”どの。率爾ながら「一流の岬の条件」とはどのやうなものなでせうか。
by knaito57 (2008-01-07 07:40)
@内藤裕子アナが、大河ドラマの最後にくっついている紀行のナレーションをやっていますよ。彼女も、いよいよ「全国デビュー」ですよ。
まったく、松本清張のマネっこでやたら稼いで豪邸に住んでいる作家にも、なんか腹立たしいですな。それに、その作品に出てくる刑事だか警部だかが、やたら観光地の現場へ飛んで、リゾートホテルに泊まっているのは。どう考えてもおかしいじゃろ!
knaito57 さんの推理は、わたしもまず考えたのですが、残念ながら、ここは海難事故とはまったく無縁のロケーションなので、これは却下しました。
さてさて、「一流の岬の条件」とはねえ。
評論家風にいえば、岬に一流も二流もない。
それに、やたらランク付をしたり競ったりするのは、どうも趣味じゃないので、なんともかんとも…。
しかしながら、それでは「岬評論家」の看板が泣くだろうということで、目下鋭意「日本全国岬崎鼻データベース」を作成中なのであります。
そのデータが整理できたら、またなんらかお知らせします…ということで。
by dendenmushi (2008-01-09 07:43)