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204 赤崎=沼津市西浦木負(静岡県)人はどこでどう生きていくか [岬めぐり]

 人が集まって集落をつくって暮らすようになるには、いくつもの条件が必要なのだろうが、多少の平地があって、川(水・井戸)があって、波風を避けて舟を寄せることのできる入江があれば、まず御の字であったろう。
 しかしまた、人が暮らしていくには水と空気だけでも足りぬ。なんとかして、タツキの道を得なければならない。そこがつらいところだ。
 用心崎から赤崎へ向かって歩く間にも、久科、足保、古宇、立保、久連と、そうしてできた集落が続く。そして、その真ん中あたりの海岸には、西浦小学校がある。
 岬めぐりで行き当たる学校は、数多い。どんなところへ行っても、学校だけはちゃんとある。「げに教育は国の基本である」と考え、それを推し進めた先人は偉大である。近頃では、その学校も統廃合が進んで、どんどんなくなっているらしい。
 これまであったバス路線がなくなり、これまであった学校がなくなる。それなりに栄えていたであろう町が寂れ、なんとかやっていた商店街もシャッターが降りて消えていく。
 いま、日本中のあちこちで起こっている、典型的な地域をめぐる風景のひとつが、これである。
 人間の世の中は、果たして進歩しているのか、それとも退化しているのか…。ときどき、よくわからなくなる。



 赤崎は、その東側半分を防波堤と駐車場と岸壁に提供している。北へ向かって、長く延びているコンクリートの線は、赤崎と長井崎でつくる入江を、さらに確実に西風から守る役目を果たしている。これは、港もさることながら、養殖場のためなのだろう。


 この岬から、歩いて来た道を振り返ってみると、いかにもみかん山らしい。道を歩いているときには、まったく見えなかったが、山全体がみかん畑である。海岸の埋立地には、大きな西浦農協の選果場があったが、その白い建物も見えるし、海には養殖のブイと亀島という名がついている小島も浮かんでいる。

 (↑この写真は、往路のバスが赤崎を通るとき、その車中から撮ったもの)




▼国土地理院 「地理院地図」
35度1分29.55秒 138度52分33.82秒
204あかざき-4.jpg
dendenmushi.gif東海地方(2007/12/05 訪問)

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タグ:静岡県
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