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202 若松崎=沼津市西浦久料(静岡県)こんなところにバス停が [岬めぐり]

 大瀬崎まで通うバスは日に2本しかないが、その4キロばかり東手前の江梨という小さな集落までは、もう何本か便は増える。だが、岬めぐりに便利になるほどではない。結局、大瀬崎からは木負まで約13キロ、海沿いにでこぼこ入り組んだ道を歩くことになった。
 その間に、いくつもの出っ張りを越えるが、名前のついている岬は、4つしかない。東に向かうとそのまず初めが、若松崎である。名残の紅葉がまだ鮮やかである。

 細く長くその先が丸くなって海に向かって延びている大瀬崎は、岬のひとつのモデルといってもいいかもしれないが、それが背後にだんだんと遠くなっていく。ときに振り返り、名残を惜しみながら別れを告げて進む道は、緩いアップダウンといくつもの出っ張りの回り込みを繰り返していく。

 江梨まで歩く間にも、車はけっこう頻繁に通っていて、箱根駅伝ばりにカーブの距離を節約するには多少の危険さえ感じる。これらの車は、バスも通らぬ道をどこからどこへ行くというのだろう。
 伊豆の山々は、かなり深く険しい。その山越えを避ける西海岸沿いの道は、山間の浦々に点在する集落を結ぶ生活道路なのだろう。


 小さな集落と港をもつ江梨の入江を過ぎると、いちだんと道は細く、森は深くなり、薄暗い林間の道が続く。
 その中からは、若松崎は見えないが、なんとも頼りないバス停の標識が、ここが岬の上なんだと告げている。夜でもあれば、ネコバスがぴょこんぴょこんとジャンプしながら現われてきそうな、バス停…。
 バス停? こんなところでいったい誰が乗り降りするというのだろう?


 さらに行くと、やっと視界が開けて入江と若松崎の東側が見えてきた。
 最初のと同じような写真だが、もう一度よく見ると、沖に黒い大きい船体が浮かんでいる。軍艦、それも形からすると空母かなにかのようにも見える。


▼国土地理院 「地理院地図」
35度1分26.45秒 138度49分20.16秒
202わかまつざき-2.jpg
dendenmushi.gif東海地方(2007/12/05 訪問)

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タグ:静岡県
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きた!みた!印 5

コメント 2

knaito57

うむ。いかにも岬、まさにモデル岬。しかもこの正月に訪れたような晴れやかな画像ですな。もしかして静岡県は「岬の数日本一」ですかあ。
前回は名前を入れ忘れました。ことしもよろしくお願いします。
by knaito57 (2008-01-03 09:15) 

dendenmushi

@knaito57さん、ことしもよろしく。名前、そうだろうと思いましたよ。
 うん、この正月は、富士山も真っ白に雪化粧して、一段ときれいでしたね。
 岬の数日本一の県は、もっとほかにありそうな気がします。カウントもそうなのですが、正確にいうと島嶼部をどうするかで、ずいぶん違ってくるのです。実は、これをまだ勘定していない…。
 これまで、そんなこたあどうでもいいんだ、という姿勢でやってきましたが、今年から「岬評論家」を自称しようと思っていて、そのためにはちゃんと正確に岬カウントもやり直さなくては、と考えています。
by dendenmushi (2008-01-04 07:50) 

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