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208 大崎=伊東市宇佐美(静岡県)“で・ん・わ・ワっ・ヨイフロ” [岬めぐり]

 今のように、鉄道が会社を越えて結びつくことが、まだ当り前でなかった時代から、伊東までの国鉄線と伊東・下田間を走る伊豆急線は連携があった。伊東を中継駅として、伊豆半島を南下する客のために、そうするのは当然であったが、もちろん熱海を別にすれば伊東が伊豆最初の目的地でもあった。 相模灘に面した川沿いの谷間のような場所から山の上にかけて、市街地や温泉街が広がっているが、海側に目をやれば、左手にドンと控えているのが大崎である。その岬を、伊東港の側に回ってほぼ正面から眺めると、こんな感じになる。
 やっぱり岬は正面からよりも、横から斜めからみるほうが、それらしいのだろう。
 宇佐美のトンネルの山が海に張り出した先端部分がこの大崎なのだが、伊豆半島でも割と開けた地域なのに、ここには道がついていない。もともとこの岬だけが出っ張っているだけで、そこをわざわざ周回する理由もなく、トンネルで突き抜けたほうが、海岸に道路を回すよりも合理的だった。ただそれだけの理由によって、大崎という自然の丸い岬が残ったのだろう。
 でんでんむしのような西日本から関東の地にやってきた人間にとっても、なんだかこの伊東という町が馴染み深いような気がするのは、なぜだろう。ここには温泉に入りに、あるいは伊豆高原などへの中継に、何度も訪れ、宿泊もしているが、それよりももっと前から耳に馴染んでいるのは…。
 まだカラーになる前のテレビで、しきりに流されていた温泉ホテルのCMソング(これも野坂昭如の仕事)のせいだった。そのホテルも今では新館に移っていて、もはやその名をあまり聞くことがないが、海岸には大きな白い建物があり、この写真の左隅にも目立っている。

 伊東といえば、あれはいつのことだったか、この沖の海で地震が起こり、海底から爆発して噴煙をあげたことがあった。そのときには、町中に避難命令が出て、一時広い範囲が無人状態になり、その後も長い間観光地としては影響を受けた。
 その噴煙があがったのが、この手石島付近だった。

 電車の窓から、そのホテルとヤシの並木と大崎を入れた写真が撮れないかと、やってはみたがこれはうまくいかなかった。


 ところで、この「大崎」という岬の名前だが、これまでも何度か登場しているとおり、全国にはあちこちにある。いったいどのくらいあるのだろう。
 このひきこもりブログでは唯一といってもいい常連コメンテーターのknaito57さんから、何度か書いてもらったことに触発されたこともあるが、この際「岬評論家」らしい仕事もしなければならないので、全国の岬のデータベースをつくってみることにした。
 まだ、完全集計の途中だが、岬の名前の多い順では、「大崎」はベスト10の上位に食い込むことは、確実な情勢である。
 次回、その概要を「番外」として発表する予定なので、こころして待たれよ。

▼国土地理院 「地理院地図」
35度0分33.40秒 139度5分58.85秒
208おおさき-8.jpg
dendenmushi.gif東海地方(2007/12/05 再訪)

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タグ:静岡県
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コメント 2

knaito57

伊豆の海岸線は凸凹が多くて楽しいですね。土手評論家としては、日本初の岬評論家誕生を祝して胡蝶蘭を贈りたい気分です。
・“一流の岬の条件”をすべて満たした名岬10(でんでんむし推奨)
・絶景度・知名度・集客力ベスト10
・歌や映画・小説などで知られた岬
・岬の一番多い県、岬のない県、海はなくても岬はある県(雑学的かな)
・岬、崎、埼、鼻など文字の使い分けによる分類(意味がないかも)
 いろいろありますが、ときどきの番外編で採用願えれば……。
by knaito57 (2008-01-15 17:29) 

dendenmushi

@とりあえずいただいたご提案のうち、ひとつだけは採用。あとはまた、これから考えましょう。
 おや、「岬の多い県」もやったから、これでふたつ採用ですよ。
 胡蝶蘭どうも!
by dendenmushi (2008-01-17 07:52) 

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