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160 生鼻崎=男鹿市脇本脇本(秋田県)なまはな・なまはげ? [岬めぐり]

 秋田といえば、なまはげである。情報化社会とかいうことばがもっともらしい顔をして飛び交うようになるずっと以前から、広島の中学生でも秋田のなまはげは知っていた。けれども、それは通信社配信のヒマダネ新聞記事やたまに行く映画館で上映されるニュース映画のなかでのことである。
 秋田も西日本の人間にとっては、なじみの薄い、あまり縁のない地域であった。昔、秋田駒ヶ岳に登って乳頭温泉に入って田沢湖を眺めたことがあったのと、“東北三大桜ツアー”で、桜のまだ咲いていない角館に立寄ったくらいであったが、昨年はバスで東北の三大半島をめぐるというふれこみツアーに便乗して、初めて秋田市内に入り、入道崎を訪れた。
 しかし、このツアーというヤツは、目的もなしにただくっついて行く分にはともかく、目的を持って行こうとすると、まったく欲求不満が溜まるだけになる。そのことが如実に示され、体験したのが昨年のこのツアーで、以来この1年間ツアー不信を引きずっていてまったくやめてしまった。
 そのときの男鹿半島にも、大いに不満が残ったので、今回は改めて一人気まま旅で去年行けなかった男鹿半島一周を試みることにした。
 初めて乗る秋田新幹線「こまち」1号で、奥羽の脊梁を越える。この山には真昼山地という名がついていることも初めて知ったが、列車も角館街道から羽州街道と、旧街道に沿いながら下って行くと、稔をたれる田圃が続く。途中の大曲で、秋田に向かって列車の進行方向が逆に変わるのだが、ここでは青森駅のようにバタバタと向きを変える人は誰もいなかった。秋田はもう近い。
 秋田駅から男鹿線のホームに乗り換えると、待っていた2両編成の電車には、ちゃ〜んとなまはげの絵が描いてある。これから先、なまはげの絵や人形には、行く先々でお目にかかるのだが、帰りにまた秋田駅に降りたときには、絵や人形ではなく、ホンモノ?のなまはげさんが出迎えてくれた。“なまなまはげ”は、これが初めてだな。

 今年は秋田で国体があるとかで、そのプレ・イベントの盛上げ役として、かりだされたものとみえる。当節ではなまはげも年中ごくろうさんなのだ。
 この国体というのも、もうぼつぼつなんとかしたらどうかと、へそまがりのでんでんむしは思うけれど、これを契機に道をつけたり、競技場をつくったり、急きょ花を植えたり、あいかわらずそんなことを、あちこちでやっている。
 秋田といえば、八郎潟もあり、これも教科書などで干拓事業の成功例としてもてはやされていた。ここはかつての八郎潟のなれのはてと海をつないでいる船越水道で、この先に干拓地が広がる。

 干拓地に隣接する水田地帯が美しく広がる、この反対側の海側に、生鼻崎がある。あるはずなのだが、どうやら遠過ぎて車窓からは見えないらしい。男鹿駅に降りれば、埠頭の先に見えるのではないかと思ったが、これもダメだった。時間があれば埠頭の先まで歩いて行けばよかったのだが、バスの時間が迫っていて、その余裕もない。

 生鼻崎そのものの写真は撮れなかったので、いいかげんだが、「生鼻崎周辺」ということで、とりあえず記録だけしておこう。
 …と思ったのだが、それもあんまりなので、男鹿駅前から鵜ノ崎へ向かうバスの中から、やっとそれらしき辺りを写せたので、それを…。

 そして、忘れちゃいけないもうひとつ、秋田といえば美人…ですがぁ〜?

▼国土地理院 「地理院地図」
39度53分57.08秒 139度53分30.16秒
160なまはなざき-60.jpg
dendenmushi.gif東北地方(2007/09/05 訪問)

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タグ:秋田県
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コメント 2

knaito57

なんと、ホンナマですかあ。
東京もんの私にも東北は縁遠く、むかし教科書にあった八郎潟の干拓事業とか十和田湖畔の高村光雲の乙女像(?)くらいのイメージしかありません。けれども歴史を知るにつれて年々魅力を感じる土地がふえ(東北は奥が深いなあ)と思うようになりました。けれどもまた、何でもかんでもなまはげというのはマイナスとも感じます。アイヌとか高山の風の盆とか類例はたくさんありますが、それ一辺倒の観光施策はかえって土地の魅力を失わせるような……というのも、偏屈な見方ですかねえ。
by knaito57 (2007-09-25 07:12) 

dendenmushi

@そう、教科書で初めて知ったことって、案外多くて重要なことなんですね。当時は、「なんでこんなこと…」とも思わないではなかったけど。
情報というものは、そういうものかも知れない。つまり、そのことだけが必要で重要なのではなく、それを手がかりとしてまた別の情報に芋づる式につながってぶらさがっている、ということだと思うんですよ。
その意味を敷延すれば、なまはげもまた男鹿のみならず秋田を知ってもらうインデックスの役割をしているわけで…。
by dendenmushi (2007-09-26 07:07) 

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