147 銚子岬=函館市銚子町(北海道)また来る日まで…旧椴法華村 [岬めぐり]
旧椴法華村のあるところは、恵山と丸山という二つの峰に挟まれた海岸沿いに東に向いて開けた平地で、矢尻川という川が流れている。
まことに、縄文の昔から人が住み着くには、いい場所のように思えるが、それも冬の寒さを勘定に入れなければ…という気がしてしまう。でんでんむしは、寒いのが苦手なので、どうしてもそう考えてしまう。
岬の温泉から、朝マイクロバスで旧役場の前まで送ってもらった。日本一長い無料送迎バスは、出発の時間が遅過ぎて、それを待って乗っていると今日一日の計画に支障があるので、路線バスで函館まで引き返すことにしたのだ。
村へ向かう途中の海岸からは、銚子岬がきれいに見えるので、ちょっとクルマを停めてもらって、写真だけは撮っておこう。この岬は丸山から流れでた尾根のひとつが丸く海に落ちたところで、全体に山々した感じではなく、形のいい台地のようである。
ここを銚子トンネルで抜けて北へ行くと、またいくつもの魅力的そうな岬がある。計画ではここから旧南茅部町を経由して鹿部のほうに抜けるプランのほうがコース取りとしては自然でもあったのだが、いろいろな都合でそれは次回に回すことにして、今回はとにかく「北海道最南端の岬」を目指すことになったのだ。
岬めぐりから帰って、記録を整理しているときに、改めてホームページを検索してみると、計画のときには見えてこなかった函館市のホームページの支所のページが、それぞれにリストの頭のほうに上がるようになっていた。親の函館市のホームページにも各支所のリンクがあるが、3年前に合併した、旧戸井町・旧恵山町・旧椴法華村・旧南茅部町については、ともにそれぞれ旧役場がそのまま支所になり、まったく統一もとれていない各々独自のデザインと内容のホームページをもっていて、自治行政を行なっているようだ。
静かな朝で人の姿というものをまるで見ないまま、立派な建物だけはそのままの旧椴法華村役場の前まで案内してもらうと、そこには一台のバスが待っていて、学生と年寄二三人の乗客がいる。「日浜団地行き」というバスで、これで恵山まで行き、そこから函館行きに乗り換えなければならない。なかなか複雑な路線になっているが、要は恵山=函館は路線バスが走っているものの、恵山岬のある旧椴法華村のほうにはそれは延びていない、ということなのだ。
それでも団地があるのかと、キョロキョロしてみても、別にそんな東京の人間が想像するような団地があるわけではない。平屋の町営住宅か何かがあるため、そんな名がついたらしい。
いずれにしても、「ここが函館市」だといわれても、それはなんとも実感としてはピンとこない。でも、ここにはもう一度やってこないといけない、そんな気分でまた亀田半島を西へ戻る。
▼国土地理院 「地理院地図」
41度51分8.80秒 141度8分57.39秒
北海道地方(2007/06/25 訪問)
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