140 飛行機の窓から見た瀬戸内海の岬(山口県・広島県)ちょっとだけ鳥になった気分は… [岬めぐり]
乗り物に乗ると、こどものように窓から外の景色を見るのが好きである。新幹線のように百数十回も乗っていても、通勤電車のように毎日乗っていても、同じことだ。せっかく旅行に来ているはずなのに、ちょっと陽が当たるとすぐに大急ぎでカーテン閉め切ってしまうヤカラの気が知れん。
まして、たまにしか乗ることのない飛行機だと、これはもう楽しみなのだ。なにしろ、地図の通りに地形が見えているというのは、すばらしいことで、これはもう、地図好きにはこたえられん。
しかしながら、なるべく窓際の席を取るようにはしても、飛行機は席が少なく自由にならないうえに窓が小さい。ガラスに顔をくっつけないと、下は見えない。それに、天気が悪い日はもちろん厚い雲の上を飛んでいるだけであるし、お天気のようでも、いつでもどこでも下界の景色を覆い隠す雲は意外に多い。幹線を行くジャンボ機などは、高度が高くてただ雲海を飛んでいるだけで、単に移動手段であるに過ぎないことだけが強調され、まったくおもしろくない。
地上が地図のようにきれいに見える飛行機に乗ることは、案外にまれなのだ。
新北九州空港を飛び立ったエアバスA320は、いったん国東半島に向かって飛び、やがて向きを東に変え、瀬戸内海の上を飛んでいく。座席の前のディスプレイを操作して、地図と飛行機の航路を表示すると、それがよくわかる。あれはいつだったか、四国の上を飛んでいて、吉野川から紀ノ川につながる中央構造帯が、はっきりきれいに見えたのには感激したことがあった。この日は進行方向に向かって左側の席だったので、中央構造帯の代わりに瀬戸の島や岬が見える。
こういう岬めぐりも、たまにはいいでしょう。でも、見えたのはこのくらいまでで、あとは雲…でした。台風がさっき通り過ぎたばかりだもの。
▲鍋尻岬・漁人鼻・宮ノ鼻・三ツ石鼻・竜宮岬・瀬戸岬・大城岬・カツネ崎・火振岬・鎌石岬=下松・笠戸島
▲杵崎・梶取岬・才塩ヶ鼻=室積
▲津長鼻・筆崎・田ノ尻鼻=周防大島
▲革篭崎=宮島・親休鼻=江田島・黒山鼻=大黒神島・新宮鼻=柱島
▲城岸鼻・鳶ガ崎・木長鼻・入道鼻=倉橋島
▼国土地理院 「地理院地図」
33度56分11.49秒 132度24分55.68秒
中国地方(2007/07/15 訪問)
どの画像も、自分が飛行機の窓辺にいる気分にしてくれます。ほんと「地図の通りに地形が見える」のは不思議に楽しい。飛行機の旅は小型機にかぎりますね。中央構造帯といえば、先日たまたま杖突街道を歩きました。この国道152号線に沿って、また日本列島を九州八代までも伸びているとか──上空から眺めると、地図=地理の発見はいろいろありそうですね。
by knaito57 (2007-08-15 08:55)
@炎天下の杖突ウォーキングとは、出不精のKnaito57さんとしては、いったいどういう風の吹き回しですかいな? 日本の溝の一部を歩いたwあけですね。
飛行機からの景色は、なかなかその全貌が見えないもどかしさがあります。写真にしてもガラスがあるので、なかなかうまくは撮れません。チラリズムですよ。山あいの谷のでこぼこもおもしろいのですが…。
by dendenmushi (2007-08-16 08:13)