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090 戸崎鼻=宮崎市大字折生迫(宮崎県)アオシマだ〜あ! [岬めぐり]

 ほんとうのことをいえば、もうここにわざわざ寄り道する理由も必要もなかった。通り過ぎようと思ったのだが、せっかく岬めぐりにきたのだから、できるだけ岬はゲットしておきたい。だが、青島自体は岬とは言えない。この南の折生迫というところの海岸に戸崎鼻という岬があるので、最初はそこへ行くつもりだった。

 日南海岸を走るバスは、ちょうどここでいったん海岸を離れて山に入り、峠を越えて再び海岸線に戻るが、その堀切峠の東のはじっこが戸崎鼻なのだ。岬の先端がちょっと北に向かってしゃくれたようになっている。おっと、地図を入れるのを忘れていた。
 青島からここを経由して道の駅フェニックスまで歩いていいかなと考えていたが、よくみるとこの戸崎鼻は、大きなホテルにまるまる占領されている。

 実はこのホテルに泊まってもいいかなと、そういう考えもちらりとかすめたが、このリゾートホテルは、ぶらり一人旅のおじさんなどを泊めてくれるようなところではないらしい。泊まるのでもなければ、そこへ行ってもおもしろくともなんともない。
 かくして、戸崎鼻は遠くから眺めるだけにした。そのビューポイントは、どうみても青島しかない。それじゃやっぱりバスを降りて寄り道するか。
 青島は、典型的旧来型観光地の模型のようなところだ。印刷物や映像では“宮崎”というと必ず出てくるので、これまでイヤというほど見てきた。もちろん、実際にやってきたのは初めてである。
 またしても経営状態の心配までしたくなるような土産物屋が軒を連ね、ボードをもった駐車場の客引きが車を呼び込んでいる。一本道の参道(青島神社へ向かう道なのでそういっても間違いではない)の両脇は、土産物屋と“歓迎読売巨人軍”みたいな幟が林立している。写真屋もこの頃は変わってきて、勝手に撮った観光客の写真を並べて、自分が写っているのを買わせようというしくみらしい。島に渡った入口には、おばあさんの露店が数軒出ていて、石や貝細工のような青島土産を並べている。

 時間が早かったせいで、幸い人影もまばらで、誰も入らない青島の写真も撮ることができた。青島の北側は、ヤシの木が風にそよぐ砂浜で、ホテルが並んでいる。ここも日曜にしては人もいなくて静かだったが、これも時間と季節のせいなのだろう。
 たまたま、今朝のニュース(YOMIURI ONLINE)では、世界経済フォーラムが、日本の観光競争力を25位として“「日本は、自国が持つ経済競争力を相当下回る結果となった」と指摘している”と報じている。「空港の混雑具合」「価格競争力」「旅行業界の開放度」などが100位台の低い評価だったので、鉄道の整備状況や観光資源、衛生状況などで高い評価を得たのに、総合でそういう結果だったとしている。これは“外国人観光客”からみた評価であろうが、そろそろ観光もいろんな角度から見直してみなければなるまい。それのキーワードは、そこに住んで暮らす人々の満足度も含めた「地域の魅力」、それだけでいいように思う。
 波は鬼の洗濯板の先端で、くだけているので、島の周りはどこまでも静かであった。

▼国土地理院 「地理院地図」
31度47分10.34秒 131度29分14.64秒
90とさきはな-90.jpg
dendenmushi.gif九州地方(2007/02/18 訪問)

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タグ:宮崎県
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