059 平久保崎=石垣島最北端(沖縄県)この先は尖閣諸島 [岬めぐり]
近頃では、おじんおばんのしろうとカメラマンがどこへいってもあふれていて、高価そうなカメラや道具一式をかかえてうろうろしているが、こどもの写真を撮った若い一時期を除いて、そんなにカメラや写真に入れ込んだことがない。どこかへいっても、自分のチーズ写真などは撮りたくなく、記録のために数枚あればそれでいいと割り切っていたので、そんなにこだわりがない。
97年頃にAppleが世界で初のデジカメ(もちろん当時はそういう呼び名もなかった)を出すまでは、フィルムの残り枚数を計算しながらシャッターを押すという、極めていいかげんな撮り方が普通だった。
年末の大掃除を始めて、出てきた写真があった。これなどは、なんとあの“○カ○ョ○カメラ”で撮ったものである。大きくて重いカメラは持たず、キオスクでそれを買って出かけるということもよくあった。出た当初は一般に広く簡易なインスタントカメラを含めてそう言い慣わしていたが、それが差別用語にあたるとかで、“使い捨てカメラ”という言い換えもあったが、これはまたいかにも資源の無駄遣いを奨励するようでよくないと、結局メーカーが推奨した呼び名が“レンズ付きフィルム”。
こうなると、レンズはおまけについているだけだから、写真の善し悪しなど度外視しなければならない。それでも枚数の制限はあるので、せっかく石垣島最北端に行っていても、まったくロクな写真を撮っていなかったようだ。
平久保崎のサンゴ礁の先端には大地離という岩礁の島があり、ここから西が東シナ海、東が太平洋と、海を分けるように突き出している。玉取崎から北を撮ったらしい写真もあるが、これではどうしょうもない。石垣島は、川平湾から北東に向けて、細長く伸びる半島があり、ここにはいくつか魅力的な岬もある。
ここはまた、改めて再訪する必要があるが、大掃除の成果として、とりあえずアップしておこう。
しかし、カメラケータイが普及するようになって、そしてデジカメが広がってからというもの、この“レンズ付きフィルム”も、急速に影が薄くなってきたような気がする。どうも、この頃はなんでもそうで、商品のライフサイクルがどんどん短くなっているのではないだろうか。
24度36分34.58秒 124度18分55.78秒
沖縄地方(1995/01/03 訪問)
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