043 入道崎=男鹿市北浦入道崎(秋田県)きれいな緑の園地に白黒灯台が立つ男鹿半島の北端の岬は [岬めぐり]
能登から北へ日本海沿岸をみると、ほとんどのっぺりした海岸線が続く。そのなかで、突出しているのが男鹿半島である。毎年のようになまはげのニュースはみていても、実際に行ったことがなかったが、06年夏の東北バスツアーで、初めてこの半島の先端の入道崎に到達することができた。
ここは、ちょうど北緯40度線にあたるという石の標識やらもあるが、入道崎の灯台と回りの広々とした空間がなんともいえない。灯台の上に立って眺める日本海も、なかなか雄大で壮観である。およそ、海の景色などというものは、どこでみてもどこからみてもたいした違いがないものであろうが、これが男鹿半島の先っちょなんだという意識と感慨が、海に色付けをする。
突端の少し沖合には、水島という島があり、真っすぐ北にむかって突き出すこの岬の特徴的な景色をつくっている。
実は、男鹿半島には南の男鹿線からぐるっと半島全部をゆっくりと回ってみたいという思いがあった。マールという爆裂火口湖も見たかったが、それは今回のツアーでも二ノ目潟と戸賀湾を望む八望台だけは行けたのだし、岬もこれでゲットできたので、まずはよしとしよう。
寒風山も、男鹿の観光ポイントとしてはずせない場所らしい。確かに広いなだらかな草地に花が咲き潅木の山々が連なる様は、ひさしぶりにこういう景色を見たと思わせる。
男鹿といえば八郎潟。それがこどもの昔から染み付いていた地理的常識だったが、ここからみてもとうに干拓の終わった東の遠望風景は、なんのへんてつもない。せめて、干拓地のなかを通って高速へ入ればいいのに…という願いも、ツアーではままならず帰ってきた。
▼国土地理院 「地理院地図」
40度0分19.07秒 139度42分4.26秒
東北地方(2006/08/10 訪問)
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