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029 関崎=大分市大字佐賀関(大分県)佐賀関といえば製錬所で覚えていたくらいで関サバは知らなかった [岬めぐり]

 “お〜いら岬のぉ〜 灯台も〜リ〜はぁ〜”もう日本には一人もいなくなったのだそうである。無人化・自動化が進んで、昨日五島列島の最後の灯台守もいなくなったというニュースがあった。
 木下恵介の映画の舞台となったという灯台は、全国にいくつかある。灯台守も公務員で転勤してあちこちに行くから、ひとつの灯台というということにはならない。この佐賀関の灯台にも、前に少し広い空き地があるので、ここに宿舎があって、灯台守が住んでいた時代があったのかもしれない。

 豊後水道では、ちょうど真ん中のこの少し南に、水ノ子島という岩礁があって、ここの灯台も映画で重要なロケ地となっていた。そこには、定期航路もないので行くことはできないが、半島を半分回遊するような道路も整備されている佐賀関では、岬の先端にある関崎灯台の入口までは、タクシーで行ける。100年以上も前にできたという灯台は、今も現役でひとり役目を果たしている。
 すぐ右手に見える高島と、左手ずっと奥に佐田岬の先端が黒く見え、さらにその奥にも半島の続きが少し霞んで薄く見える。この二つの岬で狭まったところが、豊予海峡(速吸瀬戸)という、サバ・アジの漁場となる。
 佐賀の関といえば高い煙突をもつ精錬所があるということを、ずっと昔こどもの頃から知っていたのは、いったいどうしてだろう。

 しかしまあ、それにしても、近くの関崎海星館が定休日で閉まっていて、ケータイをもたないと、帰りのタクシーも呼べない。公衆電話というものが、あたりにまったくないので困った。しかたがないので、漁港まで海岸の道をてくてくと歩く。途中の海岸には緑色の石が露出して、二見浦のようなしめ縄で結ばれた二つ岩と一面黒緑の石で覆われた浜もあった。

▼国土地理院 「地理院地図」
33度15分54.37秒 131度53分53.70秒
29せきざき-29.jpg
dendenmushi.gif九州地方(2006/10/03 訪問)

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タグ:大分県
きた!みた!印(1)  コメント(12)  トラックバック(0) 
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きた!みた!印 1

コメント 12

knaito57

江戸川にもかつて「灯台のようなもの」がありました。それは背の高い石灯籠といった形で、土手の小さな灯火が川を航行する船の目印(?)となったらしい。現在でもその痕跡が二基あります。灯台(守)の変遷にはあらためて時代の変化を思わせられますね。
by knaito57 (2006-11-13 11:26) 

とも〜る

うわぁ、まさにビンゴ!って感じです^^
というのも今、一番行きたいと思っているのが、ここ関埼なんですよ。
色々とネットで調べていますが、ロケーションといい灯台の形といい、かなり良さそうなのでずっと注目してたのです。
特に灯台の窓枠とかお洒落な感じですね。
春には灯台前の桜が満開に、夏は菜の花が奇麗に咲くようですね。

問題はアクセスですが、佐賀関まではバスで行けますが、そこからのタクシーは関埼まで片道いくらくらいですかねぇ?
同時に佐田岬へも九四フェリーで足を延ばそうと思っていますが、あちらも三崎〜灯台までのアクセスが無いんですよねぇ……。
その辺の問題が解決したらすぐにでも旅立ちたいくらいの場所です♪
by とも〜る (2006-11-13 17:29) 

dendenmushi

@knaito57さん、とも〜るさん。毎度!
 昔の灯台を復元したりしているところもありますね。川筋でも目印は必要だったから、当然そういうのもあったでしょうね。時代の変遷は、ほんとうにこういう「最後の…」ニュースを聞くたびに思います。

 えーっとタクシー代ですか、覚えていないけど2000円まではしないけど1000円よりは多い、という感じだったでしょうか。バスの終点の前と、関サバ関アジ通りに入ったところに、それぞれタクシーの営業所があります。流しなんかありませんからね。
 時間に余裕があれば歩いていけない距離なのですが。山の上のほうを走る道も木立の中のなかなかいい道ですよ。ちょっとせまいところもあるけど。ぐるっと回って南側の道は海岸沿いの比較的平坦な道です。
 貸自転車というのも考えられますが、これは佐賀関の町中へんにはなかったかなあ。道の駅にレンタサイクルがあれば、バスを途中で降りてというてもありそうです。
 佐賀関は、観光客の受け入れ態勢が未整備なところです。わたしはそう感じたので、佐田岬の側から日帰りで九四フェリーで往復しました。三崎のほうが整備されているというわけではまったくないのですが、実際に行ってみて名前が通っている割には予想通りの未整備さでした。
 とも〜るさんの旅のプランの参考にはならないかもしれませんが、佐田岬・佐賀関紀行の一端は、でんでんむしブログにも書きましたので…。
http://den8den8t.exblog.jp/
の10月のところをご覧いただければありますよ。
 三崎〜灯台のアクセスは、ゲリー乗り場の前のタクシー営業所から、マイクロバス(というよりただのワゴン車で乗合タクシーですが)がありますが、本数が少ないので、泊まりなどと合わせて工夫が必要です。
 というのは宿によっては車を出してくれるとこともあるからです。ただ、車の終点から灯台まではさらにだいぶ歩いて降りることになるので、灯台まで行きたい灯台マニアとしては、充分な計画を立てられることを、お勧めしますよ。
by dendenmushi (2006-11-14 08:07) 

とも〜る

dendenmushiさん、ありがとうございます。

大変参考になりました!!
旅先(特に景色のきれいな海岸線など)では、1、2時間とか平気で歩けるので(地元では10分歩くのも嫌なのに(笑))、佐賀関半島ぶらぶらと歩いてみるのも良さそうですね♪
あとは佐田岬と関埼、どちらからアクセスしてどこに泊まるかですね。
あちらのブログも読ませてもらいました。
いつでも行けるように計画だけはしっかり立てておこうと思います^^
by とも〜る (2006-11-15 00:56) 

dendenmushi

@わたしの場合は佐田岬を通して走ってみたかったので、松山からえっさえっさと行きましたが、これはアプローチが大変長い。そこで、大分からをベースにして、佐賀関から佐田岬往復というのも、充分考えられると思いますよ。
タクシーの領収書がでてきました。佐賀関〜灯台入口までは、1,360円でした。
クリスタルタクシーというので、なんとなく…。
電話097-575-3151

その場合も問題は三崎から佐田岬までの乗合タクシーですね。こっちは領収書をくれなかったので、
伊方町観光協会 0894-38-0211
こちらで、あらかじめ調べて行かないと、やばいです。
by dendenmushi (2006-11-15 08:22) 

とも〜る

貴重な情報ありがとうございます。
そうですね、問題は三崎〜佐田岬ですね。
私の住んでいる所から、佐田岬半島の付け根にある八幡浜まで行く夜行バスがあるんですよね〜。なので愛媛側からのアクセスの方が便利かも知れません。ただ八幡浜〜三崎のバスの本数も少ないようなのでしっかり調べてみます。何せ愛媛県自体に行ったことが無いので、松山市内や道後温泉にも寄ってみたいなぁと思っています^^
by とも〜る (2006-11-15 22:28) 

とも〜る

先月、関埼と佐田岬へ行ってきました!
でんでんむしさんにここで色々と教えて頂き、旅の参考になりました。ありがとうございます。
新幹線で小倉まで行き、JRで大分まで。大分からバスで佐賀関へ。
佐賀関からは、てくてくと関崎半島を一周歩きました。
晴天で大変気持ちよかったです♪
佐賀関で一泊し、翌日フェリーで佐田岬へ。
乗り合いタクシーで灯台まで行きました。
こちらもポカポカ陽気で最高でした。
そして正野地区の旅館で一泊。帰りもフェリーで大分から帰ってきました。

私のHPの「旅の軌跡」の地図上の「関崎」と「佐田岬」に、たくさんの写真とコメントを載せていますので、お時間のあるときにでもどうぞ^^トップページも関埼の写真にしてみました。
by とも〜る (2007-03-08 21:17) 

dendenmushi

@とも〜るさんのところはいったいどこだろう? と気になり始めました。八幡浜へ行くバスが出ていて、新幹線で小倉まで…というと、大阪とか岡山あたりかなあ…。
いい旅というか、灯台めぐりができて、よかったですね。
佐多岬と都井岬を次回計画されているとのことですが、これはね、このコースはなかなか大変ですよ。計画が。
とくにわれわれのような「電車とバス、ときどきタクシー」という人間にとっては…。
by dendenmushi (2007-03-14 15:01) 

あすなろ

以前に大分に住んでいた者ですが、黒が浜の近くの民家を改造した はまきち と言うレトロなおもちゃやアクセサリーを売っている店はどうなっていますか?
by あすなろ (2007-07-15 03:53) 

dendenmushi

@あすなろさん、コメントありがとうございます。前のコメントに書いた通り、でんでんむしは大分から帰ってきたところでした。今回は、国東のほうでしたが。
黒が浜にそんな店があったのですか?
それはびっくり。ぼんやり歩いていたのか、海のほうばかり見ていたのか、それは気がつきませんでした。うっかり八兵衛でしたね。
この一番最後の写真が黒が浜なのですが…。う〜ん。
いわれてみると…というのは、あまりあてになりませんので、やっぱり気がつかなかった、というのが正直なところです。
by dendenmushi (2007-07-17 08:30) 

nyaringo

はじめまして。佐賀関半島からコメントします。私も岬が好きで、楽しく読ませていただいています。
やっぱり、関埼灯台は魅力があるのですね!
高さは低いのですが、ところどころにおしゃれな細工がしてあって、レトロなこの灯台。明治34年に造られたにしては珍しい、鉄の鋳造灯台なのだそうです。(それまでは、石で造ることが多かったらしいです)
昭和45年までは、灯台守が住んでいたのだそう。
先日の関埼灯台一般公開の時に海上保安部の方から聞きました。
これからも岬めぐりの様子、楽しみにしています。

追記です。黒が浜の工房浜吉は沖縄に移転し、今はありません。

by nyaringo (2008-11-30 14:20) 

dendenmushi

@nyaringoさん、ありがとうございます。
 やっぱりね。佐賀関は有名ですからね。それと、佐田岬水道をはさんで相対するロケーションがすばらしいですね。しかし、関サバ…食べられなかった…(まだ、言ってる)。
 そうですか、黒が浜の店は沖縄へ移転ですか。わたしが行った時は、移転後だったのかしら。
 あの黒い石の浜は、すごく印象的でした。
 一般公開もやるんですね。
 これからも、「でんでんむしの岬めぐり」をよろしく…。
by dendenmushi (2008-11-30 16:36) 

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