020 大洗岬=東茨城郡大洗町磯浜町(茨城県)鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線でやってきたここは苫小牧フェリーで有名 [岬めぐり]
茨城県の大洗は、どこもかしこも補助金欲しさ合併ばやりのこのご時世にもかかわらず、あいかわらず「町」としてがんばっている。那須から流れてきた那珂川が凅沼から流れる凅沼川と接して太平洋に注ぐあたりに、これらの地形を境界線として、水戸市などとも一線を画そうとしているのは、どういう心情によるものだろう。「この太平洋はわしらのもんじゃ」ということもあるかもしれない。
町は太平洋に向かって傾斜して広がっていて、その先の港の横にある大洗岬自体は、こういってはなんだが、あんまりぱっとしない岬である。岩礁が出っ張っているのだが、低くだらだらとそれも少し伸びているだけで、あたりには釣り人やらその他何をしにきたのかわからない人や車がたくさんあって、ごみは散らかっているし、写真を撮る気にもならないので、ちょっと脇の灯台というにしては、これも控えめな標識灯のあるあたりをカシャリ。これ、傾いていないかい?
大洗が有名なのは、ひょっとしたら北海道の苫小牧とを結ぶ、このフェリーのおかげもあるのかな。そう、この前何十時間か遅れたとかいう…。それにしても、物流というものの活力を、このコンテナ群が象徴しているようにも思えます。
別についでがあったわけでも、用があったわけでもなく「そうだ。大洗行こう。」とばかりやってきた。早く行く必要もないので、潮来のほうからぐるっと鹿島臨海鉄道の大洗鹿島線に乗ってやってきた。この大洗線の電車がおおわらい。
結構レトロな雰囲気も残す二両連結のワンマンカーには、これまたレトロなイラスト入りの路線案内図が掲げてある。これがその写真で、よーく見てください。といっても揺れてピンボケ。見にくいかな。右側が水戸で、左側の赤い四角囲ってあるところが鹿島スタジアムです。駅名の字読めなくても、そう聞けばおおまかに見てどこか変でしょ。
どこが変かわかった人は、答えをハガキに書いて鉄道会社に出したりしないように。
なんか、こういう大きなことにも、その他の細かいことにはもちろんこだわらず、おおらかにおおわらいでゴトゴトと行きましょう…といわれているような。
それもまたよいではありませんか。
▼国土地理院 「地理院地図」
36度18分41.57秒 140度35分11.38秒
関東地方(2006/07/11 訪問)
大洗に海水を利用したプールがありましたが。今もあるのでしょうかね。
by kenta-ok (2006-11-04 11:04)