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003 室戸岬=室戸市室戸岬町(高知県)電車も通わぬ超有名岬には空海ゆかりの洞窟もね… [岬めぐり]

 岬らしい岬というのもいくつかの見方があるが、その規模と地形において、最もスッキリとして迷いのない岬が室戸岬であろう。
 車の運転ができないでんでんむしの岬めぐりは、電車とバスに頼ることになるので、最初からハンディがあるのだが、むしろこの制限のある中でその状況を楽しむことにしている。
 しかし、この室戸岬を頂点とするコースの周辺は、徳島県との県境から奈半利までの沿岸数十キロにわたって、電車の線路が通っていない。国鉄が赤字路線を廃止して、民営化してまた合理化による整理が進んでいるので、鉄道路線は随分減っているが、ここはそもそも鉄道がなかったと思う。バスがあったのかもしれないが、さすがに距離が長く不便過ぎるので、このときは親戚の運転するレンタカーで徳島側から高知へ回ってみた。

 なにしろこの岬は大きい。国道55号線を延々とほぼ真っすぐ南下して行くと、それを実感する。ひたすら車で走ったという印象がすべて、という雰囲気だった。
 なんの防備もなく、だが確固たる意思によるがごとく、敢然として大洋に突き出した槍のような室戸の岬は、極めて険しい。海岸は大きな岩で埋め尽くされていて、道路がやっと一本だけ走るところからすぐに断崖のような急傾斜の岬がそびえ立ち、その上に灯台が見える。

 ここは、昔から空海が悟りを開いた修行の場として有名で、そういった先行する知識から、なんとなくイメージを勝手につくりあげていたようなところもあった。修行で篭っていた空海に明けの明星が飛び込んできたという洞窟は、すぐ前に車が停めてあったり道路が走っていたりして、ちょっと興ざめ。車が入らないように写真を撮るのに、苦労した。

 室戸の名前を一番最初に記憶したのは、おそらく“室戸台風”ということばによってであろう。岬を回って今度は北北西に進路を取り、高知に向かって走り出すと、車は港とその脇にへばりつくように並んだ集落を抜けて行く。この辺りも入江がないので、苦労して無理矢理に築いた港のように見える。その港を囲んでいる岸壁がやたら高いのを見て、台風のことを思い出した。
四国地方(2002/10/17訪問)

▼国土地理院 「地理院地図」
37度31分43.63秒 137度19分38.51秒
003むろとみさき-3.jpg
dendenmushi.gif四国地方(2002/10/17 訪問)

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