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001 地蔵崎=松江市美保関町美保関(島根県)美保が関灯台と関の五本松ほどには岬の名は知られていない [岬めぐり]

 地蔵崎といっても、ピンとくる人は少ないだろう。美保が関といってみても、これもそうわかりやすい有名な地名とはいえない。島根半島の東端なので、松江からバスを乗り継いで、町営のマイクロバスに乗り代えて延々とひたすら東へ行った突き当たり一帯の岬がそうなのである。あるいは、年配の人には“関の五本松”のあるところですよ、といったらわかりやすいだろうか。美保が関の西の山の上にあったという五本松は、出船入り船の目印にもなったという昔のような景観はすでにない。

 マイクロバスの終点の美保が関港は小さな港だが、境港が開けるまでは北前船の寄港地として活躍した港らしく、美保神社の前からの青石畳通りという青い幟を立てた通りには、古い構えの店もあり、かつての賑わいを忍ばせる風情も若干残している。
 岬へは、ここからまた1.5キロくらい歩いて行かなければならない。道は徐々に高度を上げて登り、カーブを回ると強風が吹き付け帽子を吹き飛ばす。眼下の美保湾には、境港に入港待ちの船が入っている。

 北側はリアス式の沈降海岸が続いているので道はない。岬へ行く道はこれだけで、美保が関灯台のそばには広い駐車場があるが、ここまでやってくる車も少ない。晴れた日には灯台の前の展望台から、隠岐島や大山も見えるというが、あいにくとどちらも見えない。

 この地蔵崎へ行くには、もちろん米子からJR境線で境港経由でも行ける。水木しげるの出身地ということで、その妖怪たちを町興しに使っている境港市は、このところ北朝鮮の船がたくさん入っていたことでも注目を集めたが、地蔵崎はこの境港が臨む美保湾を日本海の荒波から守るように突き出している。といっても、この境港は鳥取県で、美保が関のある半島は島根県である。中海と美保湾を結ぶボールを投げても届きそうな細長い境水道が、県境になっている。小さな渡船がこの水道を往来しているが、これをまたぐ境水道大橋もできていた。



▼国土地理院 「地理院地図」
35度34分2.97秒 133度19分32.45秒
001じぞうざき-1.jpg
dendenmushi.gif中国地方(2004/04/28 訪問)

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きた!みた!印 1

コメント 1

とも〜る

数ある岬の記事、全て読ませて頂きました。
中でも自分も行って印象に強く残っている美保関に反応しました^^
米子からJR境線で境港、そして渡船で島根県へ渡り、町民バスで美保関へ。バス停から美保関灯台までは約20分歩きましたね〜。春先に行ったので、海風がとても心地よかったです。ただ当日は黄砂の影響で、霞んでいたのが残念ですが……。でも桜の開花予報に合わせて出向いたので、満開の桜と灯台のアングルで撮れたのはよかったです^^灯台併設のビュッフェで、全国各地の灯台写真に囲まれながら、隠岐方面の水平線を見ながら食べたイカめし定食も美味でした☆
帰りはあの境水道大橋を徒歩で渡りました。一応歩道はあるのですが、かなり細く、横すれすれを車がビュンビュン走るので怖かったです。橋の上から台場公園に佇む旧境港灯台と桜で一枚♪
いや〜、なつかしくて思わず長文になってしまいました^^
私のHPにも美保関の写真載せています☆
by とも〜る (2006-11-06 14:01) 

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